22年間の歴史にありがとう!!“ヴィーナスフォート”(お台場回顧録3)
正確には東京臨海副都心*複合型商業施設「お台場パレットタウン」内の施設のひとつである『ヴィーナスフォート』が先日2022年3月27日を最後に22年半の営業に幕を閉じました。
2017年に既に営業を終了していた東京レジャーランドパレットタウン店、トヨタの自動車展示場であるMEGAWEB(2021年12月31日迄)やZeppTokyo(2022年1月1日迄)と周辺施設の閉業が続々と決まっていたため、ヴィーナスフォートに足を運べるのもあとほんのちょっと…と理解して自分に言い聞かせてはいたものの寂しいものは寂しい。
"閉鎖"の案内が悲しい
よく利用したのは3Fのアウトレットフロアでした。数年前は割と在庫なども充実しており、いわゆる掘り出し物が多いイメージだったのですが次第に勢いを感じなくなってはおりました。ただでさえ実店舗よりネット通販に移行していた時代の中でのコロナ禍もあり次第にひっそりと影を潜めていくような様子に対しては、東京臨海副都心全盛期(90年代半ば、ドラマ『踊る大捜査線』の頃)を知っている立場からするとなかなかつらいものがありました。それでも日によっては盛大に各種フェスティバル(『お台場ハワイ・フェスティバル』かも)も屋外で開催されており、そこのキッチンカーでいただいた「モチコチキン」がめちゃくちゃ美味しかったです。

(引用元URL:venusfort.co.jp)
ヴィーナスフォートまでのお決まりのルートはいちばん近い青海駅(ゆりかもめ)でも東京テレポート駅(りんかい線)でもなく、お台場海浜公園駅からデックス東京ビーチとアクアシティお台場とダイバーシティ東京を経由して東京都管轄のシンボルプロムナード公園(遊歩道)を沿道の植物も楽しみながらのんびり歩いて行きます。
TOKYO MX(ローカル局)でリアタイした情報番組
Special thanks!!
ファミリーマート ヴィーナスフォート店
ロッテリア お台場ヴィーナスフォート店
W・ファーストキッチン パレットタウン店
飲食店は数多ある地域ではありますが、少食かつジャンクフード大好きな私には聖地だった3店舗。ファミマではレジ横のスナック(ファミチキやなんとかまん)、ロッテリアでは欠かせなかった「ふるポテ(バターしょうゆ風味)」や「のび~るチーズスティック(2本入り)」(←店頭でお台場限定みたいなPOPを見た気がしましたが公式では通常サイドメニューとして紹介されている)、そしてファーストキッチンは台場エリアの景観とともに「パスタ(熟成博多明太子)」や「焦がしバター醤油味ポテト」にディップしまくりで食べるのが好きでした。特に東京レジャーランドがまだ営業していた頃にはメガウェブを通って大観覧車側に行くことが多かったので必然的にファッキンに寄っていましたが続々と閉館になってからは行かなくなってしまいました。

(2007年3月22日撮影/P702iD??)

(2007年3月22日撮影/P702iD??)
結構前からわかっていたので被ダメは抑えられるかと思っていましたが今でも若干落ち込んでいます。既に閉館した東京レジャーランドやZeppTokyoも含めて本当にお世話になった超思い出の場所です‼️こちらこそありがとう😭#ヴィーナスフォート #VenusFort #がんばれ #東京臨海副都心 https://t.co/fk4qQ0P35H pic.twitter.com/II8jjGM0Ny
— ほちょこ (@e_hocho) March 28, 2022
ヴィーナスフォートは『パレットタウン』のいち施設でありましたので、再開発の最終段階としては東京レジャーランドの跡地にできたチームラボボーダレス(2022年8月31日会期終了予定)とパレットタウン大観覧車(2022年8月31日営業終了予定)の閉館。高所恐怖症には絶叫モノのすけすけゴンドラを導入したり夜はライトアップも凝っていたりと存在感抜群の大観覧車がなくなるのはかなり衝撃的。昨年のクリスマスシーズンには遠くから見るとトナカイやサンタさんなどのモチーフが現れるようにプログラムされていてとても綺麗でした。ヴィーナスフォートも閉館に伴い後半は混雑し始めたので、観覧車も暖かくなってきたので夏に向けて込み始めるかもしれませんネ。
全解体後は元の事業者である森ビルとトヨタによって新しい多機能複合アリーナ(2025年開業予定)を建設するとのことです。その頃には良くも悪くも「前はここにこんな施設があったなぁ」と過去の思い出にすっかり変わっているのだろうと感慨深くなると同時に建物にも世代交代があるという現実を突き付けられます。我々のような有機物は本能的??に自身に与えられている時間が有限であることを自覚していますが、人間が造り出した街や施設そのものは何も考えていないコンクリートの塊みたいな無機物なのに"閉業≒別れ"になることがこんなに悲しいのはなぜなのでしょうか。ふと昔のアルバムを開いてみたらまだ小学生の私がまだシンボル化して間もないレインボーブリッジを背に写真を撮られていました。他界した父も写っていました。結局思い出との別れみたいになりそうなのが怖いのかもしれませんが、建物がなくなったくらいでなくなる思い出なら解体とともにくれてやりましょうぞ。
こちらこそ本当にありがとうございました😢
港区台場や江東区青海などの13号埋立地や江東区有明の10号地などは23区内でも衣食住を伴う街としての歴史は非常に短い場所です。その分街のモデルとして複雑化していないこともあって観光客の移動や消費行動が街の活性や衰退にどう繋がるのかという問題や課題を浮き彫りにしやすい気がしていて客観的に観察していると勉強になる部分も多いです。昨今の一連の閉館ラッシュは東京都が保有する事業用定期借地権の契約期間満了によるものではありますが、東京臨海副都心エリア全体として外国人観光客をターゲットとしたインバウンド消費やファミリー層が利用しやすくなる施設展開、広大な敷地を活かしてコスプレやアニメやアイドルにグルメにアパレルに車などなどさまざまな角度からイベントを招致するなどあの手この手を見てきましたが、いちばん肝心の東京五輪を全く活かせなかったのは痛手だったと思います。
不遇な時を経て都民からは「海の向こうの埋め立て地」扱い(車はわかりませんが実際電車移動は不便&運賃が高い)により同じベイエリアとしては舞浜(千葉県浦安市)以東に完全に人気を持ってかれている感は否めませんが、挫けずに頑張ってほしいと願わんばかりです。同じ都内なのに往復で1,500円かかるのだけなんとか。がんばれ東京臨海副都心!!
2024/4/11追記)
2022年3月27日に閉館したヴィーナスフォートの跡地が『イマーシブ・フォート東京』として復活しました。ぱっと概要を見た感じですと内装はそのまま流用した形(居抜き)でテーマパークとして運用しているようです。個人的にはアウトレットがあった頃の方が嬉しいですが、豊洲や有明など周辺にも新しい商業施設がかなり増えてきたので、新しいことに活用するのもまた良きかなと思います。いちばん安心したのは噴水広場が残っていたこと。
『推しの子』コラボは気になっている
本日は #ヴィーナスの日 にちなみ、ヴィーナスフォート跡地にOPENした #イマーシブフォート東京 をご紹介しマス!
— 東京お台場.net (@odaiba_net) April 7, 2024
物語の当事者になって没入感を体験するテーマパークで、ホラーやゴージャスな世界観など様々な非日常を体験できマス👻
▽ 施設情報はこちら👀https://t.co/w88eYPDGie pic.twitter.com/xhJsIGaQIt
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