観光客がいないお台場は切ない(お台場回顧録2)
追記)
よく晴れた休日に再度遊びに行ったところ、密というほどでもなくちょうどよく混んでました。まだまだ観光地&商業地(どちらかと言えば後者)として健在です!!
* * *
タイトルの通りです。ちょっと切ないお台場に行ってきたので印象的だったことを綴ります。
初夏のセール中だったことと開放感のある場所に行きたくなったこともあり、落ち着いていた頃に「お台場・有明・青海エリア」に行ってきました。
当日は平日の昼間かつ梅雨による雨天という条件下であったことも影響してか外国人観光客はもちろん国内の観光客(時期によっては遠足や修学旅行生など)が全くいないので、まさに陸の孤島。
周辺には『Zepp DiverCity』や『Zepp Tokyo』などのライブハウスがありますが、もちろんこんな状況下ではまともに運営もできないのでライブや物販目当てのお客さんもいません。

ちょっと行かない間にテナントショップが若干様変わりしているかなくらいで特に目立った雰囲気の違いはありませんでしたが、とにかくひとがおらず商業施設はがらがら。
ちなみに『デックス東京ビーチ』内にある「お台場たこ焼きミュージアム」が改装に伴いおしゃれなカフェみたいな内装になって居心地が良くなりました。

また、同じ施設内のいわゆるオーシャンビューが楽しめるビュッフェスタイルのレストランもコロナ禍の影響でセットメニューのみの提供になっていました。


下)過去のビュッフェメニュー…美味しかった
実は1回くらいしか入ったことはないのですがたまの贅沢には妥当な料金設定で個人的には大好きなレストランになったため、ビュッフェ形式が封じられてしまったのは非常に残念。学生の団体客が利用したりラフな家族連れが利用したりとちょっとしたファミレス感もありながら料理もばっちり美味しかったので本当に「コロナのばかー!」としか言いようがありません。
2020/11追記)
いつの間にかビュッフェスタイルがカムバック??していましたが、やはりもろもろの影響で営業時間が変則的になっているので絶対利用したい!!という場合にはあらかじめ確認しておいた方がいいかもしれません。ちなみに一部飲食店を除いて19時~20時には閉店するお店が多くなり、Googleの案内や公式HPでも違っていることが増えてきましたので要注意です。

「デックス東京ビーチ」内にはセガの『東京ジョイポリス』の他にも『レゴランド®・ディスカバリー・センター東京』や蝋人形で有名な『マダム・タッソー東京』があります。
マダムタッソーは今年に入って俳優の菅田将暉さんが登場したことでも話題になりました。以前デックス内にマリリンモンローの蝋人形が飾られていたことがあったのですが、つい何度もいろんな角度から写真を撮ってしまうくらい精密にできていました。正直なところジョイポリス以外のエンタメ施設には入ったことがないのですが、こういうご時世になってしまうと少しでも気になるところは行ける時に行くべきだなぁと思います。
なんとなく想像していたよりさまざまな技術を駆使しているマダム
『アクアシティお台場』は常設になった??ジャンプショップの鬼滅の刃コーナーは盛況でしたが、それでもピーク時と比べたら少ない(というよりわざと人数制限している??)方なのかもしれません。予約制だったようなので店の外まで溢れかえって入場制限みたいなこともありませんでしたが、それでも三密回避対策もあってかやや閑散とした雰囲気は否めず。
2020/11追記)
営業時間を調べなさすぎて営業中の状況すら見ることが叶わなかった期間限定の鬼滅の刃ショップ。
予約制⁇らしいので入れないけど時間あったらどんな感じか寄ってみようと思ったら遅すぎた😫#鬼滅の刃 #お台場 pic.twitter.com/WzBcTX6ZJU
— ほちょこ (@e_hocho) November 17, 2020
印象的だったのは特に小さいおこさまのいる家族連れにとっては快適かつ最適な環境下だったかもしれないということ。混雑した人混みをおこさまを見張りつつ全方位に気を配りながら頑張って進むという労力が必要ないので、ひとりのお母さんがベビーカーを爆走させながら「ディズニーランドより楽しい~!」とのびのびしていた姿が忘れられません。
新橋駅と東京テレポート駅は通勤客でいっぱいでしたがそれ以外のエリアは荒天ということもあってか寂しいものでした。


個人的にひたすらショックだったのが、お台場にはところどころに東京土産を取り扱っているお店があるのですが、どこも「消費期限切れが近いため」ということでまさかの軒並み半額レベルの大処分祭。今後を見越して仕入れも行っていないのか商品自体が棚に陳列されておらず通常の店頭在庫はすっからかんでした。せっかくの叩き売り状態なので普段は買わないお菓子でも買っていこうか悩みましたが正直そこまでそそる物がなく消えるように退店。
そんな惨状を見てしまうとつくづく「お台場ってのは観光客に支えられていたんだなぁ」と改めて実感。広義では私も付近の住人ではないので一応観光客??にはなるのかもしれませんが、そもそも都内に住んでいるのでインバウンド需要の客層ではない。
『ダイバーシティ東京プラザ』には、メディアで宣伝しているのは薄っすら記憶していましたが知らぬ間に初のオフィシャルショップにあたる「ドラえもん 未来デパート」が開店しておりました。おそらく普段は混むと思いますがゆったり店内を見て回ることができました。


世代的にミスチルの主題歌が刺さります
青海縦貫線側の出入口(ガンダム立像の反対側)にはドラえもんのオブジェクトができていました。雨が降っていたのでドラえもんものび太くんもしずかちゃんもずぶ濡れ。


「ドラえもんタイムスクエア」
中央の人形劇場のようなスペース「ドラえもんタイムスクエア」では1時間毎にちょっとしたショーが行われるようで、正直待ってでも観たかったのですが時間がなかったので断念。

リア充と化したのび太くん

付近には『シンボルプロムナード公園』があって時期によっては花がとっても綺麗です。晴天の日には一眼レフを持って撮影しているひとも見かけるくらいに立派なスポットです。
この頃はちょうどあじさいが満開で、しとしと小雨がべたつく湿度の高い面倒な気候でしたが立派なあじさいがいっぱいの階段を昇れたのは雨期のおかげです。あじさいといえば青くまんまるな種類が多いですが、ここで咲いている白いあじさいは正確には「アナベル」という海外の品種だそうです。



『ヴィーナスフォート』に向かう道中にはガクあじさいも咲いていましたが、既に枯れてきてしまっている花もありました。時期が違えば大量のチューリップも見られたようですが当日の主役は間違いなくあじさいでした。


2020/11追記)
ちなみに猛暑を抜けて秋が深まってくるとその他の木々が綺麗に色付いてきます。
残念ながら「ヴィーナスフォート」が入っている複合施設である『パレットタウン』が2025年頃を目途に建て替えという情報が入りまして、隣接するライブハウス「Zepp Tokyo」もどうなってしまうのか少々心配です。ヴィーナスフォートに関しては上層階に割とこじんまりとしたアウトレットエリアがあり、サクッと回れる上に良い商品も多かったので重宝させていただいておりますゆえ寂しさもひとしおです。

今となっては若気の至りというかお恥ずかしい…で済む話??かもしれませんが、高校生の頃の夢は「ベイエリアの高層マンションに住む(買う)こと」でした。
授業の一環で数十年先までのライフプランを書いてみよういう今では酷な課題がありまして、友達も皆おふざけ半分に書いていたので私も教室の窓の外を眺めながらいろいろと妄想にふけっていました。その頃から物騒なニュースばかりでしたが未来は明るいかもしれないと漠然と信じていましたね。今でも売っているみたいですが当時『都心に住む』という高所得者層向けの不動産雑誌を購入して自宅で間取り図や施工のイメージ図などを見ながらにやにやしていました。購入額はウン千万から億単位が当たり前でしたが、当時は一般的な労働の厳しさなど都合の悪いことは何もかもすっ飛ばして己の妄想に忠実でした。今となってはボロ屋とはいえ都内に住まわせてもらっているだけで充分ですので更に都心部に住みたいなどとは微塵も思っていません。そもそも地価が高すぎて相続でも降ってこない限り経済力皆無な私には手も出せませんし、特に埋め立て地は東日本大震災の影響もあって液状化現象が心配な土地になってしまいました。

埋め立てが完了し続々と企業や真新しい商業施設が移転してきたときは、まだ小学生くらいだったということもあって文字通りとてもわくわくしていたのを覚えています。新しいもの好きな父が真っ先に家族を連れて行ってくれたのもよく覚えていて記念写真まで残っていますが、当時は遠くに東京タワーとレインボーブリッジが見える広大な土地というくらいの印象ではありました。
それでも羽田空港が近いからか東京ディズニーリゾートが近いからか東京ビッグサイトでコミケを開催しているからか、外国人観光客から人気があった理由はよくわかりませんが(いちばんの理由はおそらく免税店が多いから??)、インバウンド需要に支えられ徐々に大きくなった台場・有明・青海エリアもコロナ禍とそれに伴う東京オリンピック2020の延期も相まってグローバルな活気は潮が引くように去っていきました。
りんかる君!買ったよー!! pic.twitter.com/ZI7WRMfN3S
— ほちょこ (@e_hocho) July 3, 2020
買ったよー!!
個人的には夜間のビジネス街や平日の繁華街など閑散とした東京は好きなのですが、お台場に関しては「なんか切ない」の一言に尽きました。以前と同じような活気をとまでは思いませんが、昔感じた「何かが新しくなる感覚」「未来に繋がっている感覚」をまた味わいたいなとは思います。が、結局年齢の影響もあってか有明の新しい商業施設である『有明ガーデン』も正直「まーた何か似たようなのができた」という印象しかないんですね(←すみません)。
もはや観光施設がどうのこうのいうよりは私自身の感受性がいちばん切ないというか冷めたものになってしまっているのではなかろうか。あの頃のときめきを取り戻したいものです。でも東京湾沿いは大好きなので絶対何度でも行きます

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