ひさしぶりにオールナイト上映に参加しました!!のレポ #松居ナイト
先日かなりひさしぶりに「オールナイト上映」に参加してまいりました。今までもお馴染み池袋の新文芸座で行われる企画上映や新宿武蔵野館での終電ぎりぎりレイトショーなどミニシアター系の上映には何度か足を運んだことはあるのですが、やはりレイトショーやオールナイトは監督や出演者や関係者自らの登壇などプレミア感がある反面で時間的には「苦行」でもあります。
今回参加させていただいた苦行もとい修行は『「ちょっと思い出しただけ」公開記念 Filmarksプレチケオールナイト<松居大悟監督とゆかいな仲間たち>』です。正直このご時勢に徹夜で映画館か…と少し迷いながらも即購入してしまいました。
2/11(金・祝)公開の松居大悟監督最新作『ちょっと思い出しただけ』。公開を記念して、監督の過去作上映&トークイベントのオールナイト企画。
昨夜は #松居ナイト だったので逃亡医Fリアタイできてません😂TVerで‼️テアトル新宿でくれなずめを観たのは2回目ですが半裸の男性たちを超早朝の劇場で観るのは最初で最後かもしれません🕺#私たちのハァハァ ⁰#自分の事ばかりで情けなくなるよ ⁰#くれなずめ #クリープハイプ #池松壮亮 #成田凌
— ほちょこ (@e_hocho) March 5, 2022
割と直後の感想により若干のハイ
オールナイト上映あるある言いたい
通ぶれるほど通い詰めていたわけでもないのですが、若干の良い意味での治安の悪さを感じるレイトショーやオールナイト上映には趣を感じざるを得ません。終電から始発の時間に合わせて3本立てくらいでプログラムが組まれますが、古めの単館だと椅子の問題で長く座っていられないので幕間になるとロビーがお尻避難民でぱんぱんになります。昔はロビーに普通に灰皿があったので喫煙するおじさんたちの煙でモクモクです。
今はコロナ禍なので見ない光景かもしれませんが、平日の昼間でも銀座の小さな劇場では常連風のおじさんが缶ビール片手に映画を観ていたりするのが昔の銀座感びんびんでした。しかもなぜか地下鉄の音がうるさい。
吉野家(オールナイト上映)ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。Uの字テーブルの向かい(隣)に座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
(吉野家コピペより)
吉野家コピペとは??な方は検索すればわんさか出てきますので興味があれば是非。これはもちろん極端な例ではありますが、オールナイト上映はこれに通ずる雰囲気があるような気がしていたので今回の企画の客層には正直かなりびっくりしました。特にコロナ禍での満席オールナイト上映自体は初めてだったのですが、今回の上映会でとにかくびっくりしたのが女性の割合が圧倒的に多かったこと(←かくいう私も女性ですが何故に客観的目線かはご容赦ください)。


右)"ちょい思"サイン入りポスター
昭和のルパン三世や香港映画やR-18指定など渋めの企画に行くとおひとり様の男性や映画好き風おじさまの割合が圧倒的ですが、今回はグループの女性が多かったので今まで培ってきた常識を見事に覆されました。企画のもとになった新作の映画が特に若い女性からの支持が厚かったというのもあるのかもしれませんが、クリープハイプのファンの方だったり、チケットが販売されたばかりの時は登壇者が監督のみ決定していてゲスト登壇が後日発表だったため、映画にちなんで池松壮亮さんや尾崎世界観さん、くれなずめに出演している俳優陣らの登壇を期待した方もいたのかもしれないなと思いました。登壇者ご自身も驚かれていましたが、それくらい女性が圧倒的に多いオールナイト上映はかなり珍しいです。もちろん映画好きな感じの紳士もいらっしゃいました。
唯一初見だった映画『私たちのハァハァ』
4人の中でいちばんクリープハイプ愛が強い文子役を演じていた三浦透子さんが『ドライブ・マイ・カー』(2021/濱口竜介監督)のヒロインである渡利みさき役だと知ったのは帰宅してからでした。2本目まで観たところで池松壮亮さん、中村映里子さん、駒木根隆介さんと『愛の渦』(2014/三浦大輔監督)メンバーがさりげなく揃っていてにんまり。
九州から自転車と少額のお金だけで東京まで移動するなんてのは無謀中の無謀ですが、女子高生くらいの時の万能感って本当に半端ないんですよね。それでも私が実際に女子高生の時に友達と敢行したのは、渋谷辺りから舞浜まで歩いて移動して夜のパスポートでディズニーランドに入園する(朝の9時に出発して18時頃に着きました)、夏に親の一眼レフを持って夜通しお台場で写真を撮りまくる(途中疲れてバーミヤンで休憩)などが良き思い出として残っています。両方とも現像した写真があるので(当時はガラケーで画質が悪く拡張子の問題で破損していたりする)たまに見返して青春しています。さすがに親に内緒でめちゃくちゃ遠くまで行くことはなかったような。
今だからこそ思う日常と非日常の境目

映画の内容からは少々外れますが、コロナ禍かつ隣国では戦争中という異常な日常の中でポンッと真っ暗な空間で映画だけをひたすら観させられるという拷問(良い意味)を経て外に出ると、やはりそこには日常があるのですが見方がちょっと変わったりする。少ない車がくたびれたように走っていたり、通勤なのか用事なのか朝のまだひんやりとした空気のなか足早に歩くひとがいる、ゴミ収集車が散乱したごみを回収している、実は当日が東京マラソンだったので一斉に警察と警備とスタッフの団体が交通規制に取り掛かる…などなど。そして家に帰ってネットニュースなどを見るとやはりコロナは収まっていなくて戦争も続いている。




結局は何ひとつ変わっていないわけですが、1日の始まりの捉え方がちょっとだけ変わる気がすることもあり「オールナイト上映」の醍醐味は上映後に映画館から外に放り出される瞬間だと思っています。こんなコト言ったら本当に失礼ですがド深夜から早朝にかけてということもあって、映画の内容については物語や機微をガッツリ記憶に残すというより雰囲気を観ているところがあるので遠足みたいな感覚です。つまり家に帰るまでがオールナイト上映。
緊急事態宣言やまん延防止措置などの影響でアングラっぽい雰囲気の深夜帯営業がすっかりなくなってしまいましたが、健康的とは言い難いものの是非続いていってほしい文化だなと思います。学生の方や徹夜で映画上等な方は是非おすすめです。
テアトル新宿オールナイト。
— 松居大悟 (@daradaradayo) March 5, 2022
この十年を思い出してグッときた。塩谷くん、宮地、とっぴー、山﨑君にも助けられて、朝日が笑っています。
来た方、劇場の皆様、お疲れさまでした!どうぞ変な思い出になりますように。ありがとございました!#松居ナイト #ちょっと思い出しただけ
←嘘/本当→ pic.twitter.com/bbiM55bnb0
素晴らしい企画をありがとうございました!!
追伸)
松居監督に直接ご挨拶というか応援のメッセージをお伝えすることができました!!こういったコミュニケーションが可能なのもレイトショーやオールナイト上映の醍醐味であります。これからも監督と愉快な仲間たちさま方の活躍をお祈りしております。
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