ストリーミング対応WALKMAN「NW-A100」を使ってみて考える音楽

2020年8月26日  2020年1月10日 

長年使用していたウォークマン(NW-S775)がとうとう接触不良で片側しか聴こえなくなったりパソコンが認識しなくなったりと散々な状態で壊れてしまったので思い切って最新型に買い替えました。

ウォークマン,WALKMAN,NW-S775
ウォークマン,WALKMAN,NW-S775
厚さ重さともにGOODだっただけに名残惜しい
携帯性操作性は抜群でした

個人的には学生の頃に愛用していた昔のスティックタイプがかなりお気に入りで、それゆえか物理キーのある軽量化された物の方が持っていて安心できるのですが時代の変化には逆えず初めてタッチパネル式に変える事に。

ウォークマン,WALKMAN,NW-E013
ウォークマン,WALKMAN,NW-E013
初代マイウォークマン(NW-E013)
使用可能領域は衝撃の1GB

SONYのウォークマンはかろうじて物理キータイプのモデル(NW-S310)が残存しているのですが、高音質に音楽鑑賞というよりは語学学習やラジオ聴取に特化されてしまっている感じがしてあまり音楽プレイヤーっぽくなくなってしまったのが少々残念です。

「電池が長持ち、スタミナ52時間」

という宣伝文句にはかなり惹かれるのですが、こちらのモデルはmicroSDカードでの容量の増設ができない??ようなので、かねてより追加転送の度に泣く泣く曲を減らす事が多かった事もありメモリーカードが差し込めるタイプの方が良いかなと思ったのも決め手です。

ついに出た!サブスク対応ウォークマン!!

今回買い替えたのは昨年の紅白にも初出場したロックバンド『King Gnu』がコマーシャルでもばんばん宣伝している「NW-A100」シリーズ


CMに使用されていた曲のMV

どうやらウォークマン史上初??のストリーミング再生機能がAシリーズ(同時にZXシリーズ)にも対応になったという事で、他の何十万が当たり前のハイエンドモデルと比べるとお手頃ではありますが2019年11月に発売したばかりという事もありPS4が一台買えそうなレベルの価格に胸と財布が痛みながらも購入。

私の使用頻度なら前モデルの「NW-A50」シリーズでも充分かもしれなかったのですが知人が所有している物を触らせてもらったところタッチパネルのもっさり感やスマホのような液晶画面がどうにも合わず、壊れたまま我慢し続けた結果Androidとドッキングしたウォークマンが発売されてしまったのでころっと寝返りました。

私が購入したウォークマンの正確な型番としては「NW-A105」の16GBで、専用のノイズキャンセリングイヤホンは付属していません。

ほとんどAndroidスマホと同等の通信機器

ストリーミング機能を使わなくても
① 従来通りパソコンに保存している音源を落とす(Music Center for PCが必要)
② 音楽配信サイトから曲を購入してダウンロードする
③「CDレコ」という専用のレコーダーを使用してCDから直接取り込む
などの方法でも問題なく使えるのですが、せっかくかような高機能が付いているのでGooglePlayストアでアプリを落とす事にしました。

本体を起動するとGoogleアカウントでのログイン(もしくは新規作成)を要求されるので、普段YouTubeでくらいしか使用していないアカウントでログイン。
GooglePlayストアが利用できるようになるので、そこからSpotifyやYouTubeなどの音楽アプリをダウンロードします。その大前提として必要になるのがWi-Fi。今までのウォークマンにはBluetoothくらいでしかこうした通信機能はありませんでしたが、Wi-Fi接続が可能になりました。

ウォークマン,WALKMAN,NW-A100
Wi-Fi接続していると通知も受け取れます

パソコンやスマホと同じように(というかウォークマン自体がもはやAndroidスマホとほぼ同等)無数に飛んでいるWi-Fiを検出してくれるので後はパスワードさえ入れれば自動で接続されます。ゆえに外でストリーミング再生やダウンロードをしたい場合にはモバイルWi-FiやフリーWi-Fiが必要になりますが、Wi-Fi通信を使用しているとバッテリーの消耗が半端ないのでウォークマンとして使うなら外出先でのストリーミング再生等はやめておいた方が良さそうです。

「連続音楽再生時間約26時間 *MP3 (128kbps)」

というのも正直ちょっと心許ない。都内近郊の移動中だけでほぼ使い切ってしまう事や「満充電まで約5.5時間」かかるのも若干悩ましいところです。電源を入れっぱなしで放置するだけでも電池が減っていくので油断していると本当に必要な時に電池残量がないという事も。

基本はAndroid搭載のスマホと変わりないので動画再生やゲームのプレイも可能です。ただ画質は「3.6型(9.1cm)、HD(1280x720ドット)」とかなり良い方ですがスマホと比較すると操作性と併せてもサイズ的に限界がありますし、あまり音楽再生以外で高負荷をかけたくないので私はそちらでは使っていません。

サブスク有料会員にならないと発揮しない真価

容量無制限Wi-Fiを飛ばしまくってストリーミング再生する分には無料会員でも問題ないとは思うのですが、外出先で聴きたいとなるとどうしても定額制音楽ストリーミングサービスいわゆるサブスク(サブスクリプション / subscription)の場合オフライン再生を可能にしないといけません。

そのためには例えばSpotifyなら最低でも月額980円のプレミアム会員にアップグレードしないと機器に音楽をダウンロードする事ができないので「うまくできてるなー」と思ったのが率直な感想でした。

⇒参考までに主要なサブスク音楽配信サービスの特徴を簡単に

Spotify Premium


楽曲数:5000万曲以上
最高音質:320kbps
個人980円 / 月額
9,800円 / 年額
家族1,480円 / 月額
学割480円 / 月額

Google Play Music

楽曲数:4000万曲
最高音質:320kbps
個人980円 / 月額
家族1,480円 / 月額
学割

※YouTube Music含む
※2020年内に提供終了予定

Deezer HiFi


楽曲数:数百万曲
最高音質:1411kbps FLAC
個人1,960円 / 月額
家族
学割

AWA


楽曲数:6000万曲
最高音質:320kbps
個人980円 / 月額
9,800円 / 年額
家族
学割

Amazon Music Prime

楽曲数:200万曲
最高音質:
個人※Amazonプライム会員特典
家族※Amazonプライム会員特典
学割※Amazonプライム会員特典

Amazon Music Unlimited

楽曲数:6500万曲以上
最高音質:256kbps
個人980円 / 月額
家族1,480円 / 月額
学割480円 / 月額

※プライム会員は個人月額780円

Amazon Music HD

楽曲数:HD:6500万曲以上
ULTRA HD:数百万曲
最高音質:HD:850kbps
ULTRA HD:3730kbps
個人1,980円 / 月額
家族
学割

※プライム会員は個人月額1,780円

Apple Music


楽曲数:6000万曲以上
最高音質:256kbps
個人980円 / 月額
家族1,480円 / 月額
学割480円 / 月額

LINE MUSIC

楽曲数:約5900万曲
最高音質:320kbps
個人960円 / 月額
9,600円 / 年額
家族1,400円 / 月額
14,000円 / 年額
学割480円 / 月額

YouTube Premium


楽曲数:動画数による??
最高音質:256kbps
個人1,180円 / 月額
家族1,780円 / 月額
学割680円 / 月額

YouTube Music Premium

楽曲数:動画数による??
最高音質:256kbps
個人980円 / 月額
家族1,480円 / 月額
学割480円 / 月額

(2020年8月現在)

料金プランのラインナップに多少の違いはあれど基本的には個人か家族か学割かの選択くらいで、料金はほとんど変わりません。年額プランを採用しているサービスもあるので長期で契約すると決めているところがあるならそちらの方がお得です。

取り扱っている楽曲数は多少異なるようなので、例えば邦楽に強いのか洋楽に強いのか、自分の好きなアーティストは聴けるのか(サブスク解禁の時点で大手配信サイトにはほぼ登録されていると思いますが)などなど、自身の使い勝手で決めればOKですネ。

YouTube Premiumは音楽以外の動画再生が可能だからか少しお高めです。
DeezerはCDと同等の音質である1411kbps(bps=bit per second、ビット毎秒)のビットレート(1秒間に転送できるデータ量、圧縮率)を落とす事が可能なので月額料金も跳ね上がっている模様。Amazon Music HDに至っては限界突破しています。

何かとお金がかかるのはネックですが、例えばTSUTAYAなどでアルバムを7泊で借りるとしてレンタル料は店舗によって異なりますが私が頻繁に利用していた当時で1枚300円くらい。アルバム4〜5枚で1,000円なんてキャンペーンも店舗によってはよく実施していましたがアルバム1枚に12曲ほど入っているとして4枚借りたら約50曲。サブスクが常時5000万前後の曲を扱っていると考えると頻繁に何かしらで音楽を購入する人には定額制の方がお得だと思います。

参考
某TSUTAYAでKing Gnuのアルバムを7泊8日レンタルした際の料金(税込)

CEREMONY 495円 ※新譜
Sympa 352円
Tokyo Rendez-Vous 352円

CDの場合は非圧縮のWAV形式で取り込めば1411kbpsを保てますが、それでもストリーミングやダウンロードの場合はほとんどが最高でも350kbpsが限界です。ただ人間の耳はそこまで音質を聴き分ける事ができないらしいので頑なに非圧縮(リニアPCM方式)やロスレスオーディオにこだわる必要もないのかなと思います。容量ばっかり持っていかれますし、そもそも私は未だにハイレゾ(High-Resolution Audio)なんかの仕組みもよくわかっていません。

私事ですが、以前聴力検査を受けた時に左耳が低音難聴気味と言われたのでもはや音質にこだわっても…という一抹の虚しさもありました。

とは言え大型スピーカーやホームシアターなどの音響設備がある程度整っていると圧縮音源を有線でなくBluetoothで飛ばしたりするとなんとなーく物足りなさを感じるので、非圧縮やロスレスの需要が完全に姿を消す事はないのかなとも思います。音楽ライブBDを5.1chで再生すると耳を物理的に塞ぐ事で音響効果を上げようとするイヤホンやヘッドホンとは比べ物にならない臨場感を体感できます。音は耳だけじゃなく全身全霊で聴くものだと痛感。

大容量のmicroSDカードは必須

購入したウォークマンは16GBですが、これはまるまる音楽を取り込める数字ではありません。
特にAndroid 9.0のOSがプリインストールされている事もあってか購入時点で既に「実使用可能領域は約6.29GB」であり約10GBもの容量が吹っ飛んでしまっていますし、自身でアプリなどを取り込めばその分更に減っていきます。なので音楽を充分に保存したい場合はあらかじめ別途購入したmicroSDメモリーカードmicroSDHC / microSDXC)を挿入しておく必要があります。

容量は128GBにしましたが、それでも調子に乗ると埋まるのが早いです。
CDをパソコンに取り込む時の拡張子はWAVにしていますが、機器に転送する時にそのままだと完全に転送先がパンクするので圧縮音源に変換します。音の違いははっきり言ってよくわかりません。

何よりも最近のアーティストは音を綺麗に落とし込むのが本当に上手だなと思います。昔と比べて機材やら何やらが進化しているのも影響しているとは思いますが、近年のサブスクやネット配信を見越していたのではなかろうかと思うほどに親和性を感じるんですね。
もともとネット世代というのもあったりボカロ出身だったりという事もあってDTM(DeskTop Music)とSNSを結び付けるのが感覚的にできてしまうのかなと思いますが、CD全盛期にミリオンを飛ばしまくったアーティストをぶっちぎってあっという間に億再生を突破する若いアーティストが多いのは本当に凄いなぁと思います。

続々とサブスク解禁を発表するアーティストも増えましたが、やはりネット解禁の初動が早い方が数字の伸びが良い気もします。こればっかりは予測が付かない世界なのでおいそれと断定的な事は言えませんが。

音楽の在り方の変化を感じてしまった

ちょっと寂しいのはアルバムの場合は「セットリストを楽しむものだ」と捨て曲もちょっと我慢して聴いたり(すみません)、逆にそれで新たな発見があったり曲と曲との繋がりが考えられた構成の素晴らしさに気付いたりできたのですが、ネット上で音楽を取得する場合「飽きたかも」「何か違うかも」と感じた時にすぐ切り替えができてしまう事です。

―いや、アルバムの配信もあるんだから今まで通り普通に聴けばいいではないの。

という話なのですが、例えばカセットなら頭出しの機能がなければ早送りと巻き戻しを繰り返したり、CDならごめんなさいして次の曲に移動したりしていたのですが(カラカラと虚しい回転音が鳴るのが余計に物悲しい)ネット上で取得したデータの場合は曲を飛ばすという行為の煩わしさや罪悪感が薄れてくるんですね。

聴きたい曲がなくても履歴から提案されたり検索から飛べばすぐに辿り着きますし、曲を探す事に関する手間はほぼなくなりました。いわゆるジャケ買いみたいな事も、店頭で新譜を予約をしたり検索機で調べたり店員さんに聞いたりする必要もなくなりました。3,000円で購入したアルバムだから…と頭からお尻まで繰り返し聴く事も少なくなりました。

以前、某アーティストが新譜CDに初回限定特典としてBDやDVDや写真集などを付けたりする事に対して危惧しながらも「音楽業界の流れ」として仕方なく受け入れている旨の発言をしており妙に納得させられたのを覚えています。CDという媒体での売上が芳しくない時代だからこそ付加価値で初動を伸ばすというのは理屈ではわかりますが、確かにどこか寂しい気持ちにもなります。

率直に言うならば、昨今の音楽業界の販売形態が定着してしまうとアルバムが持つ「アルバム」としての真の価値が損なわれていってしまうように感じられます。

KingGnuの新譜アルバム『CEREMONY』がリリースされた際のツイートなどもいろいろ拝見しました。若いアーティストの間でも「アルバム」作品への熱意のようなものが伝わってきます。

実際この新譜も頭からお尻まで曲順を入れ替えたり飛ばしたりする事なく拝聴しましたが、素人ながら素晴らしい「アルバム」だと感じました。オリジナルのインストが入っているので前後の曲の繋がりも考えるとシャッフルするのはあまりおすすめできないかもしれません。音楽のプロが聴いたらもっと専門的な“気付き”があるのだろうなぁと思います。

アルバムから抜き出して同じ曲を繰り返し聴く事もありますが、結局「1億再生」だったり「今年の紅白有力候補」だったり話題になった曲ばかり聴いているような気がするのもまた事実。その結果の「億再生」なのかもしれませんが、同じアーティストでも他にもいろんな曲を発表しているはずなのにヒット曲に固執したり他の「それじゃない曲」を飛ばす事に「もったいない」とか「なんかすいません」と思う事なくポンポン飛ばせてしまう。真の音楽好きならそういう事はしないと思いますが、若い層やもっと軽い感覚で音楽を聴く層はそうなんじゃないかなと勝手に分析しています。

おかげさまで「億再生」以外の曲にも良い曲があると知らしめてくれるアーティストがたくさんいるので、いわゆる埋もれがちな曲も楽しめています。
もし急上昇やおすすめなどで追加される曲しか聴かないという方は是非違う曲も聴いてみて下さいませ。これ「あの曲」より良い!!と思えるものが絶対にあります。もちろん再生数が多い曲を否定しているのではなくて、再生数を稼いでいない曲でも良い曲はあるヨという事です。

何はともあれウォークマン40周年おめでとう!!

40周年を迎えたウォークマンが時代の流れに乗った形で発売した「NW-A100」シリーズ。
シンプルな形状や操作性を好む自分には当初は購入の対象外で、Amazonあたりで安く販売している普通のMP3プレイヤーでも良いかなと思っていましたが、いざ使い始めてみるとなんだかんだ便利でゲーム機を買い与えられた学生の如くハマってしまいました。

ウォークマン,WALKMAN
購入のおまけで頂いた40周年記念クリアファイル

長距離移動中にひたすら音楽を聴き続けるのが好きな自分には電池の消耗が激しいというのだけがネックですが、もうしばらく使い続けてみてあまりにも移動に向かないようであれば使い分けなども考えてみようかなとも思っています。

デジタルノイズキャンセリング機能に対応していますが、そもそもノイキャンイヤホンが高いので扱いが雑なのかすぐに断線させてしまう私はとりあえず密閉型の安いイヤホンを使用しています。耳の形のせいかワイヤレスはちょっと歩くだけでぽろりと落ちてしまうので数万するワイヤレスイヤホンは買えません。
併せて発売されたワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」も店頭でちょっと試用してみたのですが、やはり何かの拍子に飛んで行ってしまいそうで諦めました。対象機器との同時購入でキャッシュバックキャンペーンがあったのでちょっと良いなと思っていたのですが、耳の形に合わないんじゃ仕方ないです。


本体と同じくKingGnuがCMしているコレです

蛇足ですがWi-Fiに繋いだままアプリを起動して使用し続けているとスマホと同じように急にアプリが落ちる不具合??に遭遇する事があるので、やはり通信はあくまでダウンロード用です。

まだまだ慣れない機能や用語も多く試行錯誤もありますが、せっかく高機能のウォークマンを取得したので存分に活用させて頂きます

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ほちょこと申します。
気になるを追究した雑記です。

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