シティーハンター冴羽獠に学ぶ銃の魅力【劇場公開記念】

2020年11月14日  2019年3月22日 

※映画のネタバレ含みます

1.はじめに

いよいよ公開されました&BD/DVD版も発売になりました『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』きちんと新宿まで観に行きました。

歌舞伎町,シティーハンター
公開当初の新宿はC.H.の広告でいっぱい

漫画連載開始から34年、アニメシリーズ放映開始から32年の時を経ても色褪せない名作とはまさしくこういった作品を指すのでしょうか。当時の舞台はバブル黄金期の新宿。香や冴子がネオンカラーのレオタードに身を包みエアロビに励んでいる様子や、お洒落な服には必ず肩パッドが入っている辺りのファッションセンスが独特な文化を象徴していたように感じます。そんなシティーハンター(C.H.)も平成終期の新作とあって当時は大活躍していたダイヤル式の公衆電話がスマートフォンになり、東口の駅ビルもマイシティからルミネエストへと新宿の街並みも現代的に変化しました。

1発目の特報を裏切らないカッコよさ!

C.H.のセルフリメイク作品としてアニメにもドラマにもなった『エンジェル・ハート』がありミドル世代になったC.H.のキャラクターたちが時代の変化に逐次対応している姿は既に描かれていましたが、香が死亡し冴子が署長となり美樹は小学生になってしまっている世界なので、私個人はあくまで設定を使用した別物と捉えています。(と思ったら公式にもパラレルワールドとの記載がありました)

劇中冒頭でリョウと香が大暴れした歌舞伎町

昨今はバトルロイヤルゲームなどの人気も高まり老若男女問わずマニアックな銃撃戦の描写はそこまで珍しくないかもしれませんが、当時はルパン三世などと並んで武器や車両などへの拘りを感じられる作品として群を抜いていたように感じます。個人的にはそこを共感したいと思って吹聴しましたが理解してくれる人が身近にいなかったので(寂しい!)自分が忘れないうちにここに書き残しておこうと思います。 

2.ハンドガン(コルトパイソン.357マグナム 4インチ)

※一部リンク先は使用・購入制限により対象年齢18歳以上です
※あくまで参考用です

主人公の冴羽獠(以下リョウ)が常に携帯している武器が「コルトパイソン.357マグナム」です。これはアメリカのコルト社という銃器メーカーが開発したリボルバー(回転式拳銃の名称です。

ありそうでなかった冴羽獠モデルも登場!!

新劇場版でも活躍する愛銃ですが、ラスボスとの対峙の際に最初はショットガンを使用(後述)していたので「リボルバーは使わないのかな…」と少しハラハラしていました。ハンドガンでは歯が立たない相手なのはわかるのですが、普段から機関銃を積んだ軍用ヘリコプターですらマグナム1発で爆破しまくっていたのでやや違和感はあったのが本音です。

パッと見でリボルバーとは違う形状の拳銃はオートマチック(自動式拳銃です。いわゆるピストルはこの類になります。マガジン(弾倉)グリップ(持ち手)部分に格納されているため、弾数が多く取り換えなどが楽ですが全体的にずっしりとした重量に伴いグリップが大きいので握りにくいなどという違いがあります。

リボルバーにはスイングアウト(振出式トップブレイク(中折れ式などがありますが、リョウが使用するコルトパイソンは振出式です。これはリボルバーの特徴であるシリンダー(回転式弾倉)フレーム(本体)から取り出す時の方法を指します。

余談ですが、イギリスで軍用に普及していたリボルバーが中折れ式だったという事もあってか、アニメ『名探偵ホームズ』でハドソン夫人が劇中で使用しているリボルバーは中折れ式だったりします。

「ワン・オブ・サウザンド」(原作第37話/アニメ第8話)で有名な拳銃も振出式のリボルバーですが、あれはコルトパイソンではなく同じくアメリカのスミスアンドウェッソン(S&W)社製の拳銃を使用しています。
S&Wのリボルバーを愛用するキャラクターには『ルパン三世』の次元大介がいます。次元が使用する「S&W M19 コンバット・マグナム」も名前の通りマグナム弾が撃てる高火力のハンドガンです。

.357マグナムとは、.357マグナム弾の発砲が可能な銃である事を示します。装弾数は6発です。マグナム弾とはケース(薬莢)が拡張され通常の弾よりガンパウダー(発射薬)が増量されているため火力が強い弾を指します。マズル(銃口)の内径や弾薬の直径を口径と呼び、大きい方が何となく強そうに感じますがその他要因も威力の決定に関わってくるので一概にそうとも言い切れないようです。コルトパイソンは.357口径ですが、.38スペシャル弾という38口径の弾も使用できます。詳細には0.357インチ、0.38インチの口径に対応している事を表します。そのため9mm弾(9×19mmパラベラム弾)とほぼ同じ直径ではありますが、これを使用できるのはヨーロッパ製の自動式拳銃や短機関銃が主流です。

インチはバレル(銃身)の長さを指します。リョウが持つのは4インチ(102mm)です。ハンドガンは銃身が短い方が軽く扱いやすいですが、銃身の長さにより弾速や射程距離が変わります。

ひと通りリョウが銃を扱う時の癖のようなものがほぼ確認できる有名なシーンのひとつですが、このシーンの見どころとしてはキスシーンリョウがチャンバー(薬室)と呼ばれる穴に1発の弾を込めてからシリンダーをフレームに戻す際に片手で“ガチャッ”といわせるところです(03:24辺り)。また、シングルアクション(後述)も見られます(05:00~)。

手順を分けて確認してみます。

STEP1 弾を込める

先の“ガチャッ”のシーンは過去アニメのOPでも度々披露されているのでかなり有名だと思いますが、今回の劇場版で武器監修をされた方(その他アニメでも監修担当で有名)のお話がとても興味深いです。

この「パイソンに弾を込めた時に最後にするアクション」すなわち「スナップロードアクション」というのが“ガチャッ”です。これは私も実際に振出式リボルバーをモデルにしたガスガンを使用してよく真似していたので悲しい程によくわかります。

あのアクションは簡単そうに見えてそうでもありません。やみくもに振るだけでは弾が落ちてしまいますし、シリンダーがフレームにきちんとはまらないという事もままあります。グリップをしっかり握って銃をまるごと強く振ってからシリンダーを迎え入れるように振り戻すという微妙に難易度の高いアクションになります。
明記されている通りこのアクションが銃に負荷を与えている事は確かです。リボルバーはシリンダーがない状態だと極めてシンプルな構造で意外と繊細です。それをシリンダー+弾薬の重量を利用して手首の反動で振り戻すのはフレームや部品に少なからず衝撃が加わります。

先の動画に触れるならば、リョウの左手は香を抱き寄せていたのでリロード(再装填)こそ両手で行なっていましたがその間は香から手を離さなければならない事になります。一刻を争う状況下だったからこそ、スナップロードが活きてくる描写に感じます。
ちなみに薬莢の底にはリムと呼ばれる出っ張りがあるので薬室に強く押し込んでもそのまま通り抜けて落ちてしまう事はありません。

さて、シリンダーを振り出す際にはシリンダーラッチと呼ばれるレバーを使用してロックを解除しないといけないので、簡単には振り出せないようになっています。そのため通常シリンダーを振り出したい時には、レバーを操作(押す、引くなど)しながらシリンダーに手を添えて取り出します(0:26~)。無理にこじ開けようとすると指を挟んだりする事もあるので却って危険です。

発射物がなくなり空になった薬莢を取り出す(排莢)時はエキストラクターロッドと呼ばれるシリンダーの先に付いている棒を押す事で、作中で見かける金属音を立てながらキラキラと空薬莢がコンクリートに着地するあのシーンになります(0:27~)。薬莢底部の中心を囲むようにして「357 MAGNUM」の刻印が施してあるのも確認できます。

エキストラクターロッドを使用して排莢するシーンがある

薬室に弾薬を込めてからシリンダーを元に戻す際に片手のスナップだけで振り戻そうとすると例の“ガチャッ”が起こるわけですが、新劇場版ではこのアクションはなく両手を使って丁寧にシリンダーを戻しています。

リョウが使用している弾はメタルジャケット(フルメタル・ジャケット)である事が多いです。自らの手を緩衝材にして弾の衝撃を弱める話はあまりにも有名ですが、これはメタルジャケットが貫通を特徴とする弾であったため「手がふっとぶ」事にならなかったのです。もちろん骨こそ砕かなかったものの手を撃ち抜いたので血が出ないはずも痛くないはずもありません。

原作「第2話 BMWの悪魔の巻」より

メタルジャケットは鉛の弾芯が真鍮などの金属で覆われている弾丸(弾頭)を使用しているため、目標に到達しても弾丸が変形することなくそのまま貫通します。一方で初期のハードボイルド色が強いリョウが使用したホーローポイント弾は、目標に到達してから中で弾丸が変形してしまうため対象には非常に大きなダメージが加わります。これと似た効果を発揮するダムダム弾はその残虐的な殺傷能力により国際会議にて禁止宣言がなされています。

原作「第1話 栄光なきテンカウント!の巻」より

初期の頃はかなり生々しいですね。この頃はアメリカを離れ既に槇村秀幸(香の義兄)と一緒に仕事をしていましたが、まだ始末屋としての明確な殺意が伝わってくる描写が多いです。香をパートナーとして迎え入れてから恋愛要素が絡むようになり、殺意よりは愛情で行動を起こすパターンが増えたのは興味深いところです。

STEP2  照準を合わせる

射撃の際にはサイト(照準)を合わせます。対象に当てるには銃口の上に付いているフロントサイト(照星ハンマー(撃鉄)の付近に付いているリアサイト(照門が重なるようにして狙いを定めます。 

原作「第293話 二人で一人の心!!の巻」より

風邪による高熱でめまいや目のかすみに悩まされている最中に目の前で依頼人を誘拐されてしまったリョウは、自分の目の代わりに逃走中の車のタイヤを狙うよう香に指示します。その際に香は目標(タイヤ)、フロントサイト、リアサイトが全てぴったり重なった状態でサインを出しています。

香に撃てない事もなさそうですが、リョウのコルトパイソンでは銃自体を支えきれなかったり発砲時の衝撃に耐えられず照準がブレてしまったりする危険性が高いのでトリガー(引き金)を引くのはリョウです。それでも移動中の目標に対して未来的な着弾を予想して照準を合わせるのはいわゆる偏差撃ち(偏差射撃/リード射撃)をする必要があるので、リョウのパートナーとしての香の凄さがわかります。

STEP3 撃つ

薬莢の底にはプライマー(雷管)と呼ばれる起爆剤があり、撃鉄を起こすことでシリンダーが回転し次弾が設置され雷管を叩く準備に入ります。トリガーを引くと撃鉄およびファイアリングピン(撃針)が勢い良く雷管を叩く事で薬莢内の発射薬が着火し、猛烈な圧力とともに先端の弾頭が銃身と銃口を通り抜けて発射されます。

銃の射撃方法にはシングルアクションダブルアクションと呼ばれるものがあります。シングルアクションは撃鉄を起こしてからトリガーを引きますが、ダブルアクションはトリガーを強く引けば撃鉄が連動して動いてくれます。

コルトパイソンはどちらの方法でも射撃が可能なので、作中では臨機応変に使い分けています。C.H.内でも度々登場した「撃鉄を起こしていない拳銃はシリンダーを掴むと引き金を引けない(撃てない)」という有名な説がありますが、これは撃鉄を起こすという動作がシリンダーを回転させ次弾が装填された薬室を銃身に移動させる役割を担っているためです。撃鉄が上がっていない状態だとシリンダー部分を手で鷲掴みにされただけで撃鉄を起こす事も引き金を引く事も困難になります。

一方で既に撃鉄を起こした状態の引き金はちょっと触れたくらいの衝撃でも反応するくらいに軽くなっており、暴発する恐れもあるので要注意です。リョウがシングルアクションを行なっている時は照準を合わせて完全に標的を捉えているか、いつでも撃てるように臨戦態勢になっている状態なのかもしれません。

次から次へと多人数を相手にしている時はいちいち親指を引っ掛けて撃鉄を起こすのは相手に隙を与えるからか面倒だからか理由はともあれ、ダブルアクションで発砲しています。撃鉄と連動している分ダブルアクションで引き金を引く際には撃鉄を起こす分の力も必要になるため、シングルアクションと比べると格段にトリガーが重くなります。そのためダブルアクションは射撃時に要する負荷が大きく命中精度が落ちてしまう場合があります。
場合によっては空いている片方の手で撃鉄を制御するシングルアクション、いわゆるファニングショットと呼ばれるガンプレイを行なっているかに見える描写も見受けられます。何はともあれ、リョウのように走り回りながら立て続けに発砲できるのは射撃技術と身体能力の賜物でしょう。

STEP4 道具を使用する

射撃の名手としても恐れられるリョウは相手に隙を与えやすいリロードも難なくスムーズに行いますが、スピードローダーという道具を用れば一瞬で全弾の装填ができます。劇中でもさりげなく使用しています。

また、街中で発砲する事が多いリョウはサイレンサー(消音器/サウンド・サプレッサー)をよく使用しています。リョウの場合は銃口に付けるマズルタイプである事が多いのか、ネジを締めるようにキリキリと音を立てながら取り付けたり外したりしている描写がよく見られます。ガオーンという轟音とは違ってバスッバスッという鈍い音やパキッパキッと軽快な銃声を立てている時はサイレンサーが付いています。

原作「第119話 槇村なら…の巻」より

リョウが愛用するリボルバーの場合、マズルにサプレッサーを装着してもシリンダーギャップ(銃身とシリンダーの隙間)から音が出てしまうので実はあまり効果がないとされています。

3.ショットガン(ソードオフ・ショットガン)

Winchester M1892 Randall Custom Black – マルシン工業株式会社
marushin-kk.co.jp/portfolio-item/winchester-m1892-randall-custom-black/

劇場パンフレットの設定資料集にはショットガンとだけ記載されていたので、メーカー名はありません。劇中終盤でリョウが使用していた銃がショットガン(散弾銃)です。ゲームなどではお馴染みの1発当てるだけで敵をほぼ確実に仕留める威力を持つ超強力な武器です。しかし狙撃者が使用するようなスコープ付きのスナイパーライフルとは違い、遠距離での攻撃には不向きなため比較的近距離戦でないと威力を発揮できません。

リョウは来るべき最終決戦を前に、自身が所有する地下射撃場でショットガンの銃身を糸ノコギリで切断しています。これにより携帯性が増し、ハンドガンを持っている時と同じように身軽に立ち回れるようになります。
このように改造されたショットガンは正確にはソードオフ・ショットガンと言います。私はソードオフを「sword off(剣をオフする?)」と勘違いしていたのですが、正しくは「sawed off(のこぎりで切る)」です。

ショットガンにもハンドガンと同様な規格が存在し使用できる弾薬にも違いがあります。広く使用されているのは12ゲージ(12番)です。ゲージとは1ポンドを基準として対応できる鉛球の分母を示し、12ゲージであれば1/12ポンドの鉛球の直径に相当する口径である事を表します。何だかややこしいのですが、歴史を紐解くと規格にまつわるこうした事例がとても多いです。

ショットシェル(弾薬)はプラスチック製の筒と金属製の底でできており、ペレット(散弾)が包まれるように入っています。劇中でもリョウが赤い円筒の弾薬をショットガンに装填している描写があります。他の弾薬と同じように底の雷管を叩く事で同梱されている火薬が反応し、ペレットが散らばるように発射されます。弾薬には、散弾が小粒で多量のバードショット、大粒で少量のバックショット、一粒のみのスラッグショットなどと種類があり、対象によって使い分けます。 


ソードオフ・ショットガンが登場する(0:39~)

さすがに民間人が多い場所で派手にショットガンは使用できなかったのか、バスターミナルに残された観光用大型バスに乗り込み目的地へと敵を誘導しつつ迎撃を始めます。とても印象的なのは1発撃った後にショットガンをまるごと片手でくるっと一回転させる豪快なアクションシーンです。

どこか既視感があるかもしれませんが、これは映画『ターミネーター2』でシュワルツェネッガー扮するターミネーター(T-800)が、敵(T-1000)とカーチェイスを繰り広げている際にやっていたアレと同じです。シュワちゃんが使用していたショットガンは「ウィンチェスターM1887」で、劇中リョウが使用していたものとよく似ています。名前の通り1887年に製造された古い銃で、西部劇などでよく登場する伝統的なショットガンです。

あの手法はスピンコックといい、コッキング(撃鉄を起こすなど発射準備の動作を指す)を片手で行えるのはレバーアクションならではの方法です。単になんとなく振り回していたのではなく、バスの運転で片手がふさがっていたので次の弾を準備するにはあの方法しかなかったのでしょう。

ショットガンはコッキングの違いによりボルトアクション(ボルトハンドルを使用)やポンプアクション(ハンドグリップを使用)などの種類がありますが、前者に比べるとあまり普及しなかったレバーアクションのショットガンを選択したのはその後の戦局を予測していたからなのかもしれません。

レバーアクションのショットガンはコッキング の際にトリガーの付近にあるループレバーを前方に押し込んでから元に戻す動作が必要になります。それにより排莢と次弾の準備ができます。
リョウがコッキング(劇中では銃を回転させる動作)の際に指をかけていたのはトリガーの誤射を防ぐために付いているトリガーガードではなくループレバーです。リョウが使用していたソードオフ・ショットガンはループレバーが拡張されている代わりにトリガーガードは存在しませんでしたが、ガンスピン(ガンアクションのひとつ)で使用していると同じようにトリガーガードを誤認して使うなどすると思わぬ怪我に繋がる恐れもあり非常に上級者向けなアクションです。

他にもレバーアクションの銃が登場する映画に『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』があります。
1885年の西部開拓時代にタイムスリップしたマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、荒くれ者のビフに因縁を付けられ馬で引きずられたり首を吊られたりと命の危機に瀕していましたがウィンチェスターライフルを持った親友の科学者ドクに助けられるシーンは有名です。通常は長距離の対象物を狙うのは難しいはずなのですが、ドクは未来の知識と得意の科学技術を使って当時のライフルを超長距離用に改造していました。そのためビフに対しても「500m先も撃てるぞ」と脅しますが、当時の拳銃しか持っていなかったビフはそれに応じています。後に天体望遠鏡の話が出てくるのでもしかしたら望遠鏡のレンズを応用したのかもしれないなどと妄想するのも楽しいです。

仮にリョウが使用していたショットガンをウィンチェスターM1887とすると装弾数は5発ですが、ソードオフ・ショットガンの場合は2発に減ります。また、劇中ではドローン兵器のローター(プロペラ)を無効化するためにスラッグショットを撃ち込んでいたように見えます。

結果的にショットガンでの攻撃も相手に読まれてしまうとわかったリョウは最終兵器としてメタルジャケットを込めたコルトパイソンを選択するのですが、それを決意したシーンが印象的でした。

4.サブマシンガン(短機関銃)

劇場版では様々な武器が登場しましたが、新宿のゴールデン街で敵の部隊と戦闘している際に、リョウの身を案じた依頼人の亜衣が敵のサブマシンガンを拾って乱射してしまうシーンがあります(0:45~)。


敵はアサルトライフル、サブマシンガン、ピストルを駆使

バズーカでお馴染みの海坊主(ファルコン)のパートナーとして喫茶店キャッツアイを営む美樹は元傭兵なので武器の扱いに慣れていますが、トラップ技術の方が得意な香や表の世界の依頼人が焦ってマシンガンを手にした時には銃のリコイル(反動)を制御できずに水の勢いが強過ぎてホースが踊っているような状態によくなっています。

まれにマシンガンやライフルを持ったキャラクターのイラストで、マガジンを持ち手にしているものがありますが外付けのマガジンは持つところではありません。マガジンはあくまで弾が入っているところであり頻繁に着脱するので持ち手にするのは危険です。確かに前方の出っ張りを持っているのでマガジンをグリップと間違えやすいのですが、あれはフォアグリップ(バーティカルフォアグリップ)といいます。もしかしたら亜衣も間違えてマガジンを持っているかもしれないと思いましたが発砲後もしっかりフォアグリップを握り締めているように見えました。

5.おわりに

2006年に銃刀法にて「準空気銃」が規定されてからは何となく恐ろしくなり父親の遺品になっていたガスガンやエアガンは専門のガンショップに引き取ってもらいましたが、今でもふとあの機能美が懐かしくなる時があります。

作品の代名詞ともなる新宿の高層ビル群

自分の年齢も名前すらも覚えていない年頃から少年兵として戦地に降り立ち、生きるため戦い抜いた挙句に肉親のように慕っていた人物には実験台にされてしまうという壮絶な過去を持つリョウは、もはや自分は普通の世界では生きられないと認識しながらも槇村兄妹の友情と愛情に心地良さを感じていました。兄妹ともども危険な世界に引き込んでしまった事に悩み、まだ高校生だった香と出会った際には

「人を傷つける正義なんてねぇよ ワルとワルが喰い合いしてるだけの話さ」

と心情を吐露した事もありました(原作29巻)。

香と行動を共にするようになってからも頑なに香にだけは銃を持たせたり撃たせたりするような事はさせないと誓っていた冴羽獠の言動が真意でしょう。昭和から平成そして新しい元号になっても「世界一のスイーパー」が人々を魅了し続ける理由はここに存在するのかもしれません。

参考:
防衛装備庁 : 防衛省規格(NDS)について
(https://www.mod.go.jp/atla/nds_bak.html)
モデルガン、エアーソフトガンについて 警視庁
(https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/drug/kenju/modelgun.html)
銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律(平成18年法律第41号)の概要(PDF形式)
(https://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000011337)

引用:
北条司『シティーハンター』ノース・スターズ・ピクチャーズ,2013
1巻31p,2巻57p,13巻23p,28巻198p,29巻200p


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