#雑感 #パニック症

新宿歌舞伎町トー横周辺の治安が思ったより悪かった件(2023年7月現在)

2023年8月10日 

報道や私が実際に現場を見ただけでの感想です

新宿東宝ビルに沿って東急歌舞伎町タワー方面に向かう道は、私は今レッドカーペットを歩いているのかもしれないと錯覚するほどに、ガールズバーやホストの客引き…まではいかないものの呼び込みの若い男女が立っておりました。

昔(20年くらい前)は「ひげガール」のみなさんがプチパレードみたいな感じに練り歩いてお店の宣伝をしていたものですが、だいぶ雰囲気も変わったのかもしれません。

ブログ「変わりゆく歌舞伎町(https://kabukicho.blog.ss-blog.jp/)」では、歌舞伎町商店街振興組合の令和5年度第62回通常総会にて以下のような事業報告、事業計画案があったことを掲載しています。

一方、治安面では反社会勢力の動きに注視する必要があります。彼らの動きが表に出て来る事は稀になってきており、体感的には治安は回復したと思われがちですが、特に暴力団は「脅し」から「騙し」に変わってきただけで実態は何ら変わっておりません。まと「トー横キッズ」と呼ばれる若年層の問題は社会問題としてクローズアップされてしまいました。本質的なまちの実態は変わっていないのでしょうか。

昔から歌舞伎町=治安が悪い街という認識はあまり変わっていません。一時期はインバウンド需要や新宿東宝ビルの完成により、少しはオープンな街になったような雰囲気はありましたが、昼間でも夜間でも騒いで吐いたり倒れたり喧嘩しているひとを見かけるのは割と普通。ホテル街や完全にえっちなお店が乱立するところはちょっと強面風で恰幅の良い男性が仁王立ちしていたりもするので、用事があっても(わざわざ歌舞伎町を通る必要もないのでほとんど通り道として使いませんが)通りたくない。風俗店は看板や店頭がなかなか目立つので1回通ると覚えますが、数日後にあっさり摘発されているなんていうこともあるギリギリの街です。

新宿歌舞伎町の歴史を振り返る

私の父は幼少期は新宿の三光町で育ったらしく、今は他界しているので本人に聞く術はないのですが親戚の話によるとがっつり現在の歌舞伎町周辺に住んでいたそうです。戦後まもなくの話だと思うので今の新宿とは全く違うと思います。花園神社とゴールデン街が近かったのでガキんちょのくせに遊び場にしていたとかなんとか。そのため花園神社でお祭りがあるとよく連れて行ってもらっていました。いちばん有名なのは「酉の市」です。たくさんの熊手が並び主に商売繁盛を祈願してくれます。買ったひとは三三七の手拍子で送り出されます。される側になるとちょっと照れる。

Wikiによると1978年に住居表示のため三光町を含む複数の町域が歌舞伎町として町名変更。その名残なのかゴールデン街の組合の名前は「新宿三光商店街振興組合」で、ヨドバシカメラの淀橋もかつて存在した区の名前です。注意深く見ているとかつての地名がちらほらと残っているので歴史を読み取る手掛かりになります。ちなみに東京23区として成立したのは1943年です。

新宿区のホームページによると「昭和22年3月15日、旧四谷・牛込・淀橋の3区が統合し、新宿区として発足」とあります。戦前から既に「新宿駅周辺は百貨店、映画館、劇場、カフェーなど」があり歓楽街としての礎はありましたが、昭和20年(1945年)に東京大空襲があったためほとんどが焼失。そこから今の新宿に成ったと思うと考えさせられることもあります。

ボランティア活動も虚しくゴミだらけ

新宿歌舞伎町で問題になっ(ている)たのは路傍のポイ捨てゴミと違法な客引き。暴対法により「歌舞伎町=暴力団のシマ」のような印象は、先にも触れた外国人観光客の増加もあってかなり薄れてきましたが相変わらず治安は悪いです。一時期は歌舞伎町ホストの有志による清掃活動も話題になりましたが、残念ながら今はあまり取り上げられることも少なくなったように思います。

歌舞伎町
コロナ禍中の時の歌舞伎町の朝

トー横は正確には「歌舞伎町シネシティ広場」と呼ばれるイベントスペースです。ゴジラで有名な東宝ビルは新宿コマ劇場の跡地にできたものなので、かつてはコマ劇場前広場として親しまれていました。

やたらとトー横周辺に新世紀エヴァンゲリオンのコンテンツが登場するのは、今の東急歌舞伎町タワー、つまりはかつての新宿ミラノ座で旧劇場版の上映があったためです。シネシティ広場は映画の公開に合わせて宣伝の一環として活用されていますが、周囲は混沌としているので家族連れでのんびり過ごせる場所でもありません。昼間はまだしも夜間は本当におすすめしません。

渋谷のギャル系から新宿の地雷系の時代へ

ひと世代前は行き場のない若者が深夜になってもたむろしている場所の代表格といえば渋谷でした。

今現在もそうらしいですが若者が中心+ターゲットとされる犯罪は渋谷が多いそうです(付近の警察署の刑事さん談)。私が当時テレビの情報番組で見た遣り口としては、ひとの往来が少ない雑居ビルのポストを経由して違法薬物を受け渡すというもの。人対人だと警察にマークされやすかったり、実際に構成員がひとりでも捕まった時に「芋づる式にパクられる」可能性があるので末端の売人は足切り要員として使われます。

その頃は漫画喫茶で寝泊まりというタイプの未成年者の家出や若年層のホームレスの方も少なかった(今ほど報道されていなかった)気がするので、駅前で座っていたりセンター街周辺で知人同士で集まっていたりで未成年の女性は特にいろいろな犯罪のターゲットにされやすく、渋谷という街の印象も正直かなり悪い時期でした。

最近は東急文化会館の跡地にできた渋谷ヒカリエを皮切りに、渋谷スクランブルスクエアなど宮益坂方面を中心に洗練されたタイプの商業ビルが濫立するようになったので駅前の治安は…相変わらず良くはないですが夜のセンター街や道玄坂周辺と比べるとクリーンなイメージです。用事で渋谷に行く時はセンター街はあまり通りません。

一方で歌舞伎町を拠点としている方々はギャルやチーマーの集団というより多様な属性を有したひとたちという印象を受けますが、敢えて挙げるならば地雷系の女性が中心となっているような感もあります。後述しますが、いわゆる「ファッションメンヘラ」感覚で(もちろん本当に精神疾患やメンタル不調でという若者もいると思いますが)自身を表現するというタイプ…と断言して良いのかわかりませんが、世間一般のステレオタイプ的な認識はおそらくこういった感じだと思います。その表現が正しいのか語弊を生まないのかの是非はいったん置いておいて「構ってちゃん」なんて言葉もありますね。構ってほしくないひとはいないと思いますが、露骨すぎると確かに人間関係が依存型になってしまう可能性はあります。

大久保公園がまさかのスポットと化す

未成年者の買春やかつての出会い系サイトに代わってマッチングアプリ等を利用しての売春や買春など、特に新宿区立大久保公園の周辺では「立ちんぼ」の女性とそれを目当てにする男性が目立つようになったようです。話題になってからは行っていませんが、大久保公園は昼間は普通にこどもたちが遊んでいたり若者がスポーツに勤しんでいたりするところなので、売買春の聖地というか性犯罪の温床になっているという事実は普通に悲しいです。

歌舞伎町周辺に限らず「パパ活」つまりはひと世代前で言うところの援助交際が問題になっていますが、それに伴って性感染症、特には梅毒に感染するひとが増加しているということで東京都も定期的に情報を更新してるようです。

特に無視できないのは市販薬や処方薬の乱用

私は専門医ではなく患者です
私は心療内科に通院して、安定剤や睡眠導入剤を減薬を目指してくれる医師と相談しながら慎重に治療しています。筋肉弛緩剤などは確かに一時的に体が楽になって用法容量によってはほわーんとした気分になるかもしれません。しかし薬にはどれも血中の薬物濃度が半分に低下するまでの時間(=半減期)があるのですが、これを過ぎたら地獄に陥りやすいのが向精神薬の難しいところです。半減期が短いということもあり効果の実感が強力な割には持続性に欠けるので、依存性が増しやすく多量摂取に繋がりやすいという罠があります。若い時は自分の体を過信したり酷使したり雑に扱ったりしがちですが、後悔は先に立ちません。

実際にトー横周辺で薬物の乱用をしている若者に私の言葉が心に届くかどうかはわかりません(多分伝わったとしても響かないとは思います)が、市販薬や処方薬でも用法容量を守らなければ心身に毒です。一部報道やSNSなどによると一時期はブロン(市販の鎮咳去痰薬)、今はメジコン(市販のせき止め薬)やサイレース(処方の不眠症治療薬)あたりが使用されるようですが、ドラッグストアでも薬剤師や販売員が説明したり個数制限を設けたりしているので販売側でも何らかの対策を取っているようです。自身の処方薬を他人に譲渡したり販売してはいけません。

サイレース(商品名)に関しては、フルニトラゼパムというベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤に当たり、他に有名なのはデパスです。ベンゾ系は私のようなパニック症にはその速効性と効き目の強さゆえに対処療法としては有効ですが、かなり依存性が高く常用すると離脱症状に苦しむことになるので(患者である筆者の経験談)なかなか断薬するのが難しい薬です。それをジュースに混ぜて娯楽感覚で多量摂取するのは非常に危険です。

たばこやお酒にも言えることですが、基本的に依存性が高いものは多用および常用しないに越したことはありません。自分でコントロールが効かなくなった時にいちばんつらい思いをするのは自分自身です。合法だから、所詮市販薬だから、のような舐めた気持ちで薬品を使用するのはとんでもなく危険です。私自身も若い頃に仕事で追い込まれるとOD気味になってしまい、常に体内に高濃度な状態で薬の成分が入っているのが当たり前になっているところから抜け出すのにはそれなりに苦労しました。できることなら薬なんか飲みたくないですが、ないと発作が起きたり日常生活に支障が出る可能性があるので医師の指示通りに服用しています。

なので興味本位や現実逃避感覚で処方薬や市販薬を使用するのは避けてほしいです。こればっかりは半分経験者として強調して伝えたい点です。

でも正直気持ちもわからなくはないというか、無理やり家に連れ帰ったり(先日の一斉補導が悪いという意味ではなく)頭ごなしに注意しても根本的な解決にはならないのかなぁと感じたりもします。

* * *

ただひとつ言えるのは、自分自身の心身を傷付けて追い込むことで一時的な快楽や逃避を得るという以外にも自分を救える方法は絶対にあるはずだと思うんですね。それをきちんと周囲が導いてあげられるのがベストだと思います。報道やSNSを見てイロモノ扱いで面白がって近寄られているというのは敏感な若者はすぐ気付くと思うので、どうすれば心に寄り添えるのか…きちんと考えるべきことだと思います。

つい熱くなって長くなりました
でも言うだけなら簡単だよね…

参考引用:
新宿区ホーム > その他区政情報 > 新宿区の紹介> 新宿区の概要 > 新宿区について(名前の由来・歴史・地勢) (https://www.city.shinjuku.lg.jp/kanko/file02_00002.html)2023.8.10
新宿三光商店街振興組合 | 組合について (http://goldengai.jp/kumiai.html)2023.8.10

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