【2023年11月現在】世界最大級"Kアリーナ横浜"1回目の感想と諸注意メモなど
先日スピッツのアルバムツアーライブ「SPITZ JAMBOREE TOUR ’23-’24 “HIMITSU STUDIO”」にて2023年9月29日に開業したばかりのKアリーナ横浜に行ってまいりました。こけら落としに横浜桜木町でお馴染みのゆずがライブを開催したことでも話題になっております。
キャッチコピーは『アーティストに最上の舞台を オーディエンスに最高の記憶を』。徹底的に音にこだわった感のある超巨大アリーナで、音が拡散しがちな大規模会場でもひとりひとりに集約した音を提供できる音響環境なのが強みの模様。
KアリーナのKは運営母体であるケン・コーポレーションのKかも??で、同時期にヒルトン横浜、Kタワー横浜も併せて開業しました。これらのアリーナ棟(Kアリーナ横浜)、ホテル棟(ヒルトン横浜)、オフィス棟(Kタワー横浜)を合わせて「ミュージックテラス」と総称するそうです。
主要五港のひとつである横浜港に注ぐ帷子川(かたびらがわ)のすぐ隣に立地しているので親水エリアも近く、南側にはパシフィコ横浜や赤レンガ倉庫に横浜スタジアムなどライブ好きにはお馴染みの施設が連なっています。名称的に間違えやすい横浜アリーナは横浜駅ではなく新幹線が止まる方の新横浜駅が最寄りです。
今日のマサムネ先生がいつになく(違ったらすみません)テンションあげ⤴︎あげ⤴︎だった気がしてファンとしても嬉しいけど「どしたの!?」とは思いつつ最高でした🥺‼️ボカロ系もカバーおなしゃす🤲#スピッツ #ひみつスタジオ #ひみつスタジオツアー #Kアリーナ pic.twitter.com/O0G6ommdSY
— ほちょこ (@e_hocho) November 12, 2023
横アリは会場までデッキがあるので移動は割と楽ですが、開場までの間に待つ場所がなく付近のカフェも激混みになるので利用客が一般道や近隣の駐車場などに溢れてしまい警備や警察がよく怒っています。申し訳ない。
Kアリーナの話とは逸れますが、私が人生で初めてスピッツのライブに行った会場が「神奈川県立県民ホール」(施設老朽化に伴い2025年3月31日をもって休館予定)だったようです。当時は(今もですが)グッズを買い回るお金もなかったので特に証拠になるものも残っていないのですが、横浜のいかにも地域の公共施設みたいな所に行ったというのはよく覚えています。みなとみらい線「日本大通り駅」より徒歩約8分とのこと。ちょうど同日に撮影が入っていたと思うのでそのライブDVDは過去に購入していました。
後方席でも味わえる大音響と一体感
洗練された周辺の雰囲気とは打って変わってホワイエは打ちっぱなしの武骨な印象です。アリーナというよりはザ・ロック向けなライブハウスといった感じでした。そこから階段で(エスカレーターの案内もありましたがその時は使えなかった??かも)とにかく上る上る(私の場合はどうやら7階くらい昇降していたようです)。
楽屋から客席一番上まで行って帰って3000歩!!PA卓が遥か彼方。(でもステージは全体が良く見えるよ) pic.twitter.com/QsfefnrV0Q
— クージー・クワトロ (@CQ2D) November 11, 2023
正確には1500歩くらいだったそうです(2日目談)
マサムネ先生曰く「登山」
全席指定ですが席種は当日会場での発券までわからない整理券でした。近くなってからその番号がどこの席なのかディスプレイに穴が空くレベルで座席表を凝視していたのですが見つかるはずもなく。Kアリーナの場合は、アリーナ(LEVEL1)→ロアースタンド(LEVEL3)→ミドルスタンド(LEVEL5)→アッパースタンド(LEVEL7)の順で後方かつかなり高さが出てきます。私はアッパースタンドの更に後方の席でしたが立っているとかなりよく周囲が見渡せて、音響に関しても"音を浴びる"ような感覚に浸れたと思います。
かなり広めのアリーナやもともとライブ会場を優先に想定して設計されていない会場だったりすると、後方席は少し物足りない感覚になる時があります。それは音が遠いような(爆音には変わりないはずなのですが)気がしたり、どことなく前方スタンドで盛り上がっている観客と温度差があったりします。後方だとまず視界のほとんどが観客席でアーティストの動きは全く見えないので、目で入ってくる情報も少々疎外感っぽい寂しさはあります。
後方席でも立ち見すればステージが非常によく見えるので「自分だけの空間」感が強く感じられます。着席して観ることも可能ですが前のひとが立つとステージは見づらくなります。ただしその分だけ前後の段差が大きいので、傾斜に圧倒されて高所恐怖のひとにはちょっと怖いかもしれない&跳んだり跳ねたり手を振ったりするのは少々覚悟がいるかもしれません。体幹と体力に自身がある方はOK。
高所からステージを見下ろす感覚は日本武道館や横浜スタジアムと似ています。非常に開放感はありますが、それを可能にするための傾斜はやはり怖い。
どこにでもつきまとう女性トイレ枯渇問題
まだ新しくできたばかりということもあり、ライブ慣れしているひとでもKアリーナ横浜周辺のトイレ事情はまだ詳しくないかもしれません。まず最寄り駅にあたるみなとみらい線新高島駅の改札内トイレは長蛇の列。そして我慢できないと嘆く母を連れて入った某ビジネス&商業ビルの小規模トイレもなかなかの列。Kアリーナ横浜内のトイレも「なにごと」と3度見するくらい超長蛇の列でした。先日の夏日から一転して急に師走並みの寒さになったということと、スピッツというバンドの客層から女性が多かったのではないかと推察するに女性トイレぱんぱん問題は事前に容易に想定できたはずなのにここまでとは…というのが率直な感想でした。
近隣施設のお手洗いのご利用はお控えください。本来の施設利用者様が利用できず大変ご迷惑がかかります。
施設側の言い分も非常に理解できる…が、生理現象は止められない。特に女性トイレは本当に混むのです。男性と比べると特に外出先では圧倒的に工程が多いですから時間がかかるのは仕方ないですね。
規制するも退場大渋滞問題
特に大きな会場でほぼ必ず採用されているのが「規制退場」です。約数万人の観客が一気に出口に押し寄せればそれこそ大惨事なので、開場から開園までに要した時間と同じくらいとまではいきませんがブロックごとに徐々に流していきます。
私もライブ会場で物販や整列などのバイトをしたことがあるので感じることですが、開場から開園までの時間と終演後から撤収までの時間は地獄です。特に施設は運営側が借りている場所なので、終演後は「何時までに完全撤収しないといけない」という契約によりとりあえず荷物だけでもとっととまとめてずらかるぞと責任者から焦らされることもありました。
最悪想定外の迷惑がかかれば次回に貸してもらえなかったり外部委託の場合はアーティスト側とイベント運営会社との契約として参加させてもらえなかったりすることもあるので「ガチ」です。お客さんが施設外に出てくれたとしても一般道路で立ち止まってしまうと今度は警察がやってくるので(これで半分連行されかけている社員を見たことがあります)終演後のバイトの心身の負担はなかなかのものです。もちろんそこまで責任を負う必要はありませんが切迫した上からの圧がすごいです。特に冬は寒いところで立っていることが多いのでつらみです。
話が大幅に逸れましたが、こういった大人の事情もあって「退場」はかなりシビアな問題です。特にKアリーナはノウハウが少ないこともあってか前評判が悪く、特に入退場時に混乱することが多いようだったので「うーん」と不安に思っていましたが、確かにスムーズではありませんでした。
東西南北に4つゲートは用意される予定ですが、現在稼働しているのはサウスゲートのみです。川沿い側のノースゲートは封鎖されていました。イーストゲートとウエストゲートは将来開通予定とのこと。
今のところ狭い通路がひとつしかないこともありひとの流れが分散されないので(そのため退場から駅利用まで数時間かかったという記事も)新高島駅および横浜駅までの道のりはかなり混雑します。出場の際に逆側を選べばかなりスムーズに人混みを抜けられます。
電車なら「みなとみらい」駅がおすすめ
新高島駅はみなとみらい線(横浜高速鉄道)でなぜか唯一急行が止まらない駅です。そのため東急東横線から乗ってきた場合や間違えて横浜駅から急行に乗るとすっ飛ばしてお隣のみなとみらい駅に連れていかれますので注意が必要です。みなとみらい駅からでも充分徒歩で行けますのであまり問題ないですが、着が開園ギリギリなら新高島の方が近いのでやはり要注意です。
そのため時間と交通費に余裕があるなら帰りはみなとみらい駅を利用するのもおすすめです。新高島駅までの道のりがかなり混むので、前も後ろも人混みが苦手という方はゆっくり歩いても良いと思います。実際今回はみなとみらい駅まで歩いて帰りましたが急行が止まるのでこちらの方が俄然便利でした。
土日祝日の新高島駅はアンパンマンミュージアムの最寄り駅として主に機能していたと思うので、今後Kアリーナ横浜や周辺の施設+今後の再開発によって乗降者数が増えたら急行も止まるようになるかもしれません。遠方からいらっしゃる方は観光ついでに山下公園や中華街の方に行くかと思いますがアンパンマンミュージアムもおすすめです。コキンちゃんグッズが可愛いです。
みなとみらい駅構内のお手洗いは使えないのでご注意をば。また、新高島駅のエレベーターも24年3月末まで工事により運転休止中です。
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混雑が報道されてしまうレベルに
頑張れKアリーナ!!
参考引用:
神奈川県民ホール ホーム > ニュース > 施設老朽化に伴う休館について(https://www.kanagawa-kenminhall.com/news_detail/2236)2023.11.30
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