#ゲーム

最新作『龍が如く7』であっさり桐生一馬が復活していた

2021年10月14日  2019年11月25日 

後に新情報の解禁があったので追記しております
> 19/11/26追記 > 19/12/4追記 > 20/1/9追記

以前に『龍が如く0』の主に真島の兄さんに関する記事を書きました。
ほとんどが物語をなぞっているだけとはいえ熱が入り過ぎてかなりの長文になってしまったので、ネット上にあげるコンテンツとしては容量や通信料なんかも考慮するとちょっと多過ぎたなと反省していたところ…。

2016年にシリーズは「桐生一馬 最終章」を迎え『龍が如く ONLINE』に移行しているので、最新作『龍が如く7』に桐生や真島、冴島といったお馴染みのキャラクターが登場する事はなさそうで寂しい限りですが、彼らの半生はもう充分描き切られたと考えれば世代交代も不自然ではないのかもしれません。

―当時はこう考えていたのですが。

先日、当該記事の末筆でも少し触れた『龍が如く7』の最新ストーリートレーラーが公開されました。そこでおそらくファンがいちばん驚いたのが、やはりムービーの終盤であの「桐生一馬」が登場していたところでしょう。しかも名物の早脱ぎと応龍の刺青も健在です。前作であんな事になったので簡単に再登場できる感じでもなさそうだと思っておりましたもので、役どころもわからず本当にびっくりしました。そもそも今作からの新主人公である春日一番と戦う理由も皆目見当が付かない。

ちなみに春日の声優さんは桐生の兄弟分である錦山彰と同じ方なので個人的にはどうしても過去作の思い出が蘇ってしまいます。
背中の刺青も、桐生は龍が千年生きた姿と言われる「応龍」、錦山は滝を登り切った先(登龍門)には龍になるとされる「」、春日は鯉が龍に変わる途中の姿である「龍魚」というのも粋な繋がりです。

まさかの登場になんだかんだで話題をかっさらってしまう桐生さん

今回のゲームコンセプトの根幹にあるのが『ドラゴンクエスト』だそうなので、宝を手に入れたいなら番人である龍(ドラゴン)を倒していけという事なのでしょう。他のムービー中でも春日ががっつり「ドラクエ」の単語を発しているのでゲーム内でタイトルが存在している設定です。(どこぞの『アラクレクエストⅢ』ではありません)神室町のソープランド※1で生まれ育った春日にとって唯一の娯楽が『ドラクエ』だったという切ない背景が影響しているようです。

※1)後に真島の兄さんがトラックで突っ込み桐生と共に破壊しまくった「桃源郷」だった事が判明

他にも勇者の剣の代わりに有刺鉄線のバッドをド派手に引き抜くところは完全にメタファーというかオマージュですね。ひとまず桐生登場のシーンに関しては単なるイメージ映像というか物語の本筋には特に関連のないムービーの可能性も高くはありますが。

『ドラクエ』生みの親である堀井雄二氏からも了承済みの模様

龍が如く7』は新主人公である春日一番とその仲間たちをプレイアブルキャラクターとした「ライブコマンドRPGバトル」に一新されたというのが今作の肝であり、同時に発表当初は猛烈な賛否両論も巻き起こしました。毎年恒例の東京ゲームショウでもいろんな意味で注目度は高かったようです。

キャバ嬢向田紗栄子役のすみぺ(上坂すみれ)が可愛かった

そもそもコマンドRPGについては今年のエイプリルフールネタとして公式がYouTubeチャンネルに動画を投稿したのが始まりで、その完成度の高さから当時はかなりの高評価だったもののまさかの正統続編に当たるナンバリングに実装されるとは多分ほぼ誰も予想だにしていなかったのでその反動も大きかったように思います。
その動画はもともと限定公開だったという事もあり現在は削除されているようですが、海外のファンなどが保存していたものがこっそり上がっていたりするのを見ると完全に『龍が如く7』のプロトタイプだなと思います。

何故か既に「勇者」属性を持つ春日に加勢するパーティーは「くさい息」の「ニート」、「男気タックル」の「警備員」、「セクシーポーズの極み」の「キャバ嬢」などのようにキャラクターの役割についてはほぼ完成された物でした。最後に大型のショベルカーが敵の増援(要は召喚魔法)として「デリヘル(デリバリーヘルプ)」されてくるのですが、返り討ちにするために春日は地中に刺さった有刺鉄線のバッドを引っこ抜きグルグルとぶん回すと空高く突き上げ雄叫びを上げる、というように7のリリースに伴って発表された動画とほぼ変わりありません。モーションもそのまま使用されている箇所が多々あります。

初代PS2版から基本的にエンカウント形式のアクションアドベンチャーは崩していなかったので、オープンワールドであるという点においては変更がなくてもコマンド選択型のRPGという180度の方向転換にはさすがに驚きを隠せませんでした。ちなみにゲームジャンルは「ドラマティックRPG」。

敵からなるべくダメージを受けないように攻撃を加えてヒートアクションゲージを溜めていくと様々な条件によって攻撃モーションが変化する極技(ヒートアクション)という必殺技を繰り広げられるのもシリーズの人気を支える特徴だったので、この爽快感みたいなものがどの程度維持できるのかという点にも注目です。

バトル中に敵の格好がモンスターのような奇抜な衣装に変身するのは(やがては味方までも)「春日の妄想」と足立宏一(春日の旧知である神奈川県警の元刑事)が明言し、ナンバ(荒川真澄に撃たれてゴミ捨て場に捨てられていた春日を助けた元看護師のホームレス)も足立の言い分を否定していないので、春日のフィルターを取っ払えば普通に街中で喧嘩しているのでしょう。

桐生が仮にいわゆる亜門枠(隠しラスボス)だったとしても、もし本当に拳を交えるならそこはあまりドラクエ色に寄って欲しくないのが本音ですが、このままだと春日の生み出した妄想という体で桐生が突如巨大なドラゴンに変身したりする事もない事もなさそう。

ただストーリーとしては物語の発端となる坂木の組員を「はじいた」のは春日が属していた荒川組若頭沢城丈ではなく荒川組組長荒川真澄の息子である荒川真斗だったという点が判明したので、春日は沢城ではなく荒川真斗の代りに18年も刑務所に入っていたという事になります。その間に真斗は何故か名前を変えて都知事にまで上り詰め、やがて春日とは対立する事になるようです。春日と真斗は同い年で、生まれつき病弱な真斗のサポートをするのが東城会荒川組若衆としての春日の仕事でもありました。荒川真澄は春日の渡世の親でもあるので、荒川の実の息子である真斗が幼馴染みや兄弟分という表現が正しいかはわかりませんが他人とは違う特別な絆や因縁がありそうです。
組長の息子という事で春日の立場からすると荒川真斗は「若」ですので目上の存在です。サブタイトルの光と闇はこの2人を指していたようですね。

そういえば桐生も堂島組組長の息子である大吾がまだ小学生くらいだった頃は「若」と呼んで敬語で接していました。というように流れだけ見るとやはり桐生と錦山の関係性と若干かぶるところもありますが、主人公の対になる存在がラスボスかもしれないという王道の展開はやはり胸熱です。

これまでストーリー中で桐生をNPCとしてバトルできた唯一の操作キャラクターは冴島大河ですが(おそらく)、バトルの演出上は桐生を倒していてもその後のムービーでは偶然通りかかった遥に止められほぼ互角という決着に終わり、冴島自身もかなりダメージを受けている設定になっています。

桐生役の黒田さんに実家のような安心感

桐生も既にアラフィフなのでどこまでその強さが維持されているのかという点も気になりますが、やはり真島や冴島や秋山といった高い戦闘力を持った男たちと時には敵として時には共闘しながらも孤高に戦ってきたわけですから、あっさり新主人公にのされるというのは正直見たくないのも本音。

龍が如くシリーズの大ファンで有名な中居くんも流石にびっくりしてましたね。神室町や蒼天堀も出現するとはいえ主なフィールドは横浜(ゲーム内では伊勢佐木長者町から??取って伊勢佐木異人町)という触れ込みですので藤沢出身の中居くんとしては楽しみなのかなーと思いましたが何かと設定が変化した事で驚きは隠せなかった模様。ラジオではお正月に短期集中型でクリアすると宣言していました。

横浜の中華街やみなとみらい地区をゲーム内で楽しめるのは龍シリーズにおいては初の試みですね。ただ実際はそこまで治安が悪いというイメージはあまりないので、リアリティとしては歌舞伎町や道頓堀の方がより任侠感があります。そもそも今作から海外版のタイトルも『YAKUZA』から『YAKUZA:LIKE A DRAGON』に変わったので、過去作からの脱却のようなものを意識しているのかなという印象は受けました。監督自らもはや龍が如くじゃなくてもいいみたいな話もしてましたので。

山下公園,みなとみらい
山下公園からのお馴染みの景色もゲーム内で練り歩けるかも

何はともあれ謎の復活を遂げた桐生さんの今後も気になりつつ新主人公の春日一番にも頑張ってほしいと願う他ありません。
結構いちゃもんぽい感じにもなってしまいましたが、いち素人の率直な感想でした。

…とここで締め括るはずだったのですが。

11/26追記)
この記事をUPした翌日…TwitterやYouTubeなどでセガ公式の情報番組が配信されたのですが、そこで監督から桐生ちゃんだけでなく真島冴島大吾の登場もあると明かされていました。こうなってくると他キャラクター再登場の可能性も俄然高くなってきますね。主人公やバトルスタイルなどにおいて大幅な変更があったとはいえ、ナンバリング作品として時系列的には繋がっているので全くストーリーに絡まないというのもやはり不自然になるようです。

荒川真澄や沢城丈などの新キャラはもともと東城会の組員という設定ですが、どういうわけか荒川が東城会を裏切った事で神室町が関西の近江連合に支配されてしまい春日が出所した頃には荒川も沢城も近江の組員として大出世を果たしています。そうなるとやはり桐生最終章で

「俺は あの人の手紙に 超えるべき親の背中を見た」

はずの東城会六代目堂島大吾のその後は確かに気になりますし、そんな大吾と共に東城会を支えていくと思われた真島と冴島はどうしちゃったの??という疑問は置いてけぼりだったので、そこが説明されるとなると少し安心するような気もします。
と同時に龍7はゲーム内の世界観が従来のものとはガラリと変わっている気もするので、そこに以前からのキャラクターが馴染むのかという違和感のようなものもちょっぴりあります。

前作『龍が如く6』で桐生一馬最終章としてひとつの区切りが付いたと納得していたとはいえ、個人的には正直次作でここまで路線変更するとは思ってもみなかったので若干の桐生ちゃんロスのようなものに陥っておりました。そうしたところから新作の情報を追いかけていくうちにようやく頭の整理をして這い上がってきたところにこの発表なので「このまま突っ走るなら逆に出さないでくれ」というのも素直な感想ですが、やっぱり公式に出ますよと言われれば期待してしまいます。
いやはや発売日まで何かと話題性がありそうです。

…とここで締め括るはずだったのですが。(2回目)

12/4また追記)
発売日も近いという事からか怒涛のプロモーションラッシュにつき製品版の映像解禁も激しくなってきまして、とうとう桐生、真島、冴島が本編映像の登場人物として紹介されました。龍が如くシリーズ伝統の「デンデン」の肩書紹介も相まってすっかりかつての風間や嶋野を彷彿とさせる??伝説的OBのような佇まいになりました。動画内でも言われていましたが完全に『逃走中』のハンターみたいになった桐生ちゃん十八番の変装用グラサン姿に相変わらず抑えきれない拳。前回のしんみり退場は何だったんだと思わせる大復活振りにさすがにテンションも上がります。

桐生の「元東城会四代目会長」はわかりますが、真島は「東城会舎弟頭直系真島組組長」、冴島は「東城会直系冴島組組長」として既に何らかのポジションに変わっている…。桐生は紆余曲折あって最終的には東城会の人間ではありませんが、真島・冴島が支えていた東城会を策略により壊滅させた荒川真澄という男はなかなか恐ろしい奴ですね。きっとここら辺のドラマもいろいろと裏があるのかもしれませんが。

この段階で思ったのは前作は桐生一馬の最終章というよりは澤村遥との良い意味での決別までの物語だったのかなという事でした。桐生が唯一愛した女性である澤村由美(申し訳ないですが狭山はいったん置き)の忘れ形見である遥は桐生にとって実の愛娘も同然でしたが、愛する人を持ち母親になったという遥のライフステージの変化は同時に父親としての桐生の役割にも終わりを告げたのだなぁと改めてしみじみ。そもそも東城会四代目の肩書が付きまとう桐生はいつまでも遥やアサガオの子供たちと一緒にはいられないと自覚していて、ひっきりなしに神室町に戻ったり福岡で偽名を使用して生活したり自ら服役したりと非常にもどかしい半生を送っていました。ひとつの役割を終えた桐生が春日を中心人物とした新しい環境で真島や冴島たちと再び大暴れする姿が見られるのは素直に嬉しいかもしれません。

* * *

明けて1/9多分最後の追記)
頭の片隅ではわかっていましたが桐生ちゃん、真島の兄さん、冴島の兄弟がデリバリーヘルプ要員として正式に採用されました。

桐生一馬の「真・応龍の極み」、真島吾朗の「紫電鬼炎刃」、冴島大河の「猛虎旋風波」。龍が如くというより初代鬼武者みたいな必殺技(「雷斬刀」と「疾風刀」の戦術殻が好きでした)になってますけどこれが新しい『龍が如く7』です!
堂島大吾に至ってはほぼ降霊術使ってますがこれが生まれ変わった『龍が如く7』です!!

龍が…

発売日は早いものでいよいよ2020年1月16日。
もはや四の五の言っても仕方ないので新生龍が如くを楽しみに待ちましょう!!!


15周年を迎え桐生と錦山もとい春日が初対面

発売前夜を迎え桐生と春日と真島が大集結

* * *

2020/8/15追記)
桐生一馬の渡世の親としてずっと見守ってくれていた風間のおやっさんこと風間新太郎役の渡哲也さんが10日に亡くなっていたことがわかりました。78歳でした。最近では生前の石原裕次郎さんの映像とのコマーシャル共演でも話題になっていましたので突然の訃報に驚きました。『龍が如く』シリーズでは精神的支柱となる「風間新太郎」という男のおかげで作品全体がグッと締まっていたように思います。ご冥福をお祈りします。

2021/10追記)
前々からいろいろ噂はあったようですが、超名物ゲームクリエイターの名越稔洋さんがセガを退社するという報道にびっくり!!『龍が如く7』制作の頃には心臓の手術などで入院していて仕事が進められず、主題歌を手掛けた湘南乃風のメンバーと中田ヤスタカさんが直々に病室まで打ち合わせに来たという話も。プレーヤーにとっては急転直下の仕様変更も「不評だったら次作ではやめればいい」と柔軟かつ自由な発想で龍シリーズを牽引してきました。

ミドル世代には刺さる『バーチャファイター』や『モンキーボールシリーズ』の開発にも参加していたということで、SEGA(セガサターン)×任天堂(NINTENDO64)×SONY(PlayStation)の三つ巴で発展の時代を支えてきた世代ですね。とにかく言えるのはお体には気を付けてこれからも頑張ってください&ありがとうございましたです

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