#産婦人科系

低用量ピルの休薬期間中に消退出血(生理)がないので婦人科で相談しました

2022年1月21日 

自分の不安を諫めるためのメモです
不安な方は専門医にご相談を

昨年に子宮頸がんの検診に行ったところ、子宮内膜症(チョコレート嚢胞)が発見され「妊娠を希望するまで」という期限で低用量ピル※1を服用しております。

1)正確には月経困難症の治療薬であるLEP(Low does Estrogen Progestin)製剤という保険適用による処方薬だそうです。

そのまま経過観察という選択肢もあったようですが、仮に嚢胞がおおきくなって手術もしくは破裂(海老ぞりで動けなくなるレベルで痛いらしい)した場合のリスクを考えると「妊娠」や「出産」というライフイベントの可能性が立ちはだかる年齢としては少しでもリスクを回避できる方法ということでピルの服用で生理(排卵)を止めるという治療法に落ち着きました。同様にチョコレート嚢胞の診断を受けている友達は既に経産婦ですが、数cmまでいったら手術というように経過観察となっているようです。

ちなみに手術は腹腔鏡下手術だそうですが、卵巣に付着??している塊を取り除くため卵巣自体を傷付けてしまう危険性もないとは言い切れないようです。現代の女性は妊娠や出産自体が昔の女性と比べると少ないので、その分どうしても生理がフル回転になるのが子宮内膜症の要因のひとつでもあるようですね。私の母は子宮筋腫に悩まされていて、結局50代くらいの時に手術で子宮ごと摘出しました。卵巣は術後のホルモンバランスに影響する可能性があったということで残したそうですがやはり私を育てた子宮がごっそりなくなってしまったのはショックではあったようです。

消退出血がない!!

低用量ピルによる治療を始めてちょうど1年程になりましたでしょうか。半年だか1度に内診で子宮や卵巣の様子を診てもらっているのですが、チョコレート嚢胞については小さくなったりそのままだったりでおかげさまで悪化はしていません。それでも昨年ピルの休薬期間※2中に出血が全くないことが数ヶ月起こりまして「まさか…(妊娠以外でお察しください)」と不安を募らせておりました。ちなみにこの出血は「生理」ではなく「消退出血」と呼ぶそうで、ピルがはじめて処方された段階でいろいろ聞くべきだったのかもしれませんが正直内診での「あー」のリアクションでHPぜろだったので「とりあえず言われた通りに飲もう…」と余計なことは考えないようにしていました。

2)ピルの服用中は卵巣の機能が休止している状態なので、定期的に刺激してあげる必要があるそうです。

それでも本来あるはずのものがないとなると安心して年も越せないと思い、ちょうど処方の時期だったので先生に相談。結論としては「何の問題もないです」とのこと。そこで私の「排卵がないのになぜ生理のような出血が起こるのですか??」という質問に答えていただいたところ、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」さえ分泌されていれば排卵の有無にかかわらず子宮内膜に血液の膜(受精卵が着床するための血のオフトゥン)は作られるそうで、低用量ピルはどちらのホルモンもちょっぴり配合されているゆえ薄い子宮内膜ができるために「休薬期間」の間に「消退出血」が起こる…という理屈だそうです。私はパニック症の治療で心療内科にも通院しているのでそちらとの因果関係も聞いたところ、例えば自律神経系からの影響でということはないだろうとの見解。

ピル,フリウェル
現在服用中の低用量ピル

それよりもピル特有の副作用である「血栓症」の方が問題視されるようで「心臓や胸の痛み」「ふくらはぎの痛み」などを感じるようであれば注意とのことでしたが、幸いそちらは今のところ気になる症状はありません。正直健康なひとと比べると処方薬が多すぎて「これ大丈夫なの??」といつも気になるのですが(コロナワクチンの時も相談しまくりました)肥満や高血圧、そして喫煙の習慣があるなどの方がお医者さん的にはNGらしいので「ま、いいか」とマイペースに通院&治療しております。

月経のメカニズム

というわけで私が服用している"フリウェル®配合錠ULD「あすか」"の製薬会社のウェブサイトを参考に排卵や生理の仕組みについて今更おさらい。

まず排卵の時期になると脳から分泌される「卵胞刺激ホルモン」がその名の通り卵巣を刺激して卵胞の発育を促進します。次に「黄体形成ホルモン」が成熟した卵胞に働きかけ排卵を促します。これにより「排卵」が起こります。

図解がわかりやすいのでこちらも参考に

一方で卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が卵巣から分泌され、子宮内膜を調整。受精と着床(=妊娠)がなかった場合は用意された子宮内膜は経血として体外に排出されます。これが生理(=月経)です。

まとめ ①
脳⇒性腺刺激ホルモン
・卵胞刺激ホルモン(FSH)
・黄体化形成ホルモン(LH)
卵巣⇒女性ホルモン
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・プロゲステロン(黄体ホルモン)

まとめ ②
1)視床下部を通して脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌される
2)卵巣で原子卵胞が成熟、エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌される→卵胞期
3)卵胞の成熟を受けて脳下垂体から黄体化形成ホルモン(LH)が分泌され排卵する→排卵期
4)卵巣でプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌される→黄体期
5)妊娠しなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ちる→月経

経口避妊薬(ピル)の仕組み

これが結構周知されていない(私も処方されるまで知りませんでした)と思うのですが、ピルは避妊だけを目的としたものではありません。先に注釈した通り私が服用しているものは月経困難症の治療薬として保険適用で処方されております。ただ一般的にピルはOC(Oral Contraceptives)と呼び、直訳すると経口避妊薬ということらしいので「あ、避妊薬なんだぁ」と理解するしかありませんが「避妊だけじゃないの!!」という未だ理解という点でも発展途上気味のおくすりなようです。

ピルには女性ホルモンが入っています。そのためピルを服用すると脳は「卵巣に対してホルモン分泌の指示は不要」と判断し(騙され)ます。それにより脳が卵巣に働きかけることがなくなり排卵から生理までの一連の流れはスリープモードになります。

ピルを服用すると避妊の効果も高まりますが、卵巣と子宮を休めることで子宮内膜症(チョコレート嚢胞)の悪化を防ぐことが目的なので、むしろ避妊よりは将来的な不妊症の治療が主です。

自分の心身や健康に対して理解を深めようとする患者に冷たい先生(もたまにいますが)はいないので、わからないことがあったら学校で勉強している感覚でぐいぐいいっちゃいましょう。抽象的な問いだとイエスorノーで終わってしまう場合もあるので、「私はわかってるんだぞ(お前を見ているぞ)」風に具体的に質問すると資料を引っ張り出して説明してくれる先生の方が今のところ多いです。実際、生物学や保健の授業なんかとかぶるところも多いので体調が悪い時は客観的になってみるのが私の健康法??です。それでも不安なものは不安ですので怠い時には無理しないのがいちばんです。

参考:
一般社団法人日本生殖医学会 (http://www.jsrm.or.jp/public/index.html) 2022.1.21

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