【2024年9月現在】横浜BUNTAI(旧横浜文化体育館)に行ってきたので感想など
先日とあるライブイベント鑑賞のため、2024年4月に開場したばかりの横浜BUNTAI(以下BUNTAI)に行ってまいりました。昨年には2023年9月に新たに開業したKアリーナ横浜(以下Kアリーナ)にも行きまして、横浜市の新施設に入場できる機会が続き好奇心旺盛(ミーハー)な私としては嬉しい限りです。
Kアリーナと同様にこけら落としはゆずが登場。横浜周辺はとにかく箱が多いのでライブやイベントが好きなひとには思い出が多い場所だと思いますが、特に旧横浜文化体育館は昭和の時代から愛されていた会場のようで、横浜武道館側に繫がる「History Road」には過去に開催されたイベントのチケットや著名人のサインなどが展示されていました。
最寄り駅はJR京浜東北・根岸線「関内」駅もしくは横浜市営地下鉄「伊勢佐木長者町」駅か「関内」駅です。JR関内駅で下車してすぐの場所だったので基本はじめて行く場所では酷い方向音痴を発揮する私でも迷いませんでした。この周辺は龍が如く8のモデルにもなった街です。ゲーム内での街の名前は伊勢佐木異人町。

当日は台風10号が数日前から停滞しており、ちょうど温帯低気圧に変わって消滅はしたのですが非常に「お足元が悪い」状態でした。西日本から遠征する方のなかには台風の影響で飛行機や新幹線などの公共交通機関が欠航や運休になってしまい、開催当日の関東の天気に問題はなくても前日や前々日の準備期間に移動ができないという悩ましい進路で苦渋の決断でキャンセルを選択せざるを得なかったひともいたと思います。
私の目が確かなら今回のイベントに関しては開場中にもエントランスで当日券の販売も行っていたと思います。多少の悪天候でも関内駅周辺の在来線での移動は数分遅延が出る程度なので、豪雨で全身びしょびしょになっても構わないという覚悟さえあれば参加は可能です。
横浜周辺の有名な施設等
横浜アリーナ
パシフィコ横浜
ぴあアリーナMM
Kアリーナ横浜
横浜赤レンガ倉庫
横浜スタジアム
どうしてもKアリーナと比較する形にはなってしまいますが、まずひとつの入口から入場して屋内で席まで移動するというパターンではなくBUNTAIの場合アリーナ席は屋外1階からのアリーナエントランス、スタンド席は屋外2階からのメインエントランスといったように入場口が開けていてわかりやすかったです。物販も2階の「体育室」を利用できたおかげか東京国際フォーラム(東京都千代田区)で同様のイベントを開催していた時より格段にスムーズだったように見えましたが、ひとが滞留してしまうのはどこの会場でも絶対なのでスタッフのひとたちも大変そうでした。
横浜市では、「横浜BUNTAI」をメインアリーナ、2020年に先立って開館した「横浜武道館」をサブアリーナに位置づけ、スポーツやエンターテインメント、文化の発信地となるよう、横浜文化体育館再整備事業を進めてきました。
そこを使用するアーティストにもよるのかもしれませんが客席へのフード&ドリンク持ち込み・飲食可だったため、施設内の「FOODIES STAND」が開場ギリギリまでなかなかの長蛇の列でした。オリジナルのホットドッグ"BUNTAIドッグ"(¥800-)が売り切れていたという情報もあり、今回のイベントでホットドッグは象徴的な食べ物なのでファンの圧倒的な熱量を感じます。また、施設内にある常設のラウンジカフェ「Blue Wave CAFÉ」は公演がない日でも地元住民や観光客の休憩所としても利用可能とのこと。公演日は当日のプログラムのチケットがないと入場はできません。

客層として女性の比率が高かったらしいということもあってか??女性トイレはやはり終演後は並びができていましたが、公演中にサッと中座させてもらって利用しました。なんとなく日本武道館や東京ドームと似たような音漏れは感じました。基本的には音楽用ではなく体育用の施設なので、閉塞感がなく開放的な空間ということもあって音響の調整が難しくなるのかなぁというのは素人目に感じました。それでもイベントカレンダーを見るとスポーツよりは圧倒的にアーティストによる利用の方が多いので、今後ノウハウが蓄積されていくのかもしれません。
ライブとして使用する場合はステージから見て横に広い構造になります。出演者の方々も口を揃えて仰っていましたが、音響(PA:Public Address)さんの技術の話ではなく建物の構造上として音響の調節が難しいらしく、音の返り方が非常に独特だったようです。中央はバスケコート1面分の広さのアリーナ席があり、スタンド席で見下ろす形で観ていた私としては特に気になることはなくドラムやギターの音もよく響いていたので「なかなか重低音が響くなぁ」と楽しんでいました。
Kアリーナ横浜との比較
Kアリーナと比べると入退場はかなりスムーズだったと感じますが、関内駅方面ではなく裏手に回って移動したため終演直後に駅に向かった場合はそれなりに混雑していたと思います。周囲に飲食店も多く駅もすぐ近くなので、初見の場所でも過剰に周辺の情報に神経質にならなくても大丈夫そうです。すぐ近くには横浜スタジアムもあり、少し移動すれば開けた場所が多いです。Kアリーナはビジネス街に、BUNTAIは繁華街に位置しているイメージです。
先週ひさしぶりに横浜まで出たので関内駅を通過して横浜港まで歩きましたが、激しい雷雨の影響で非日常的な空間となりましてほぼ命懸けで撮影しました。#大川さん リスペクト#日本大通 #象の鼻パーク #みなとみらい #横浜市開港記念会館 pic.twitter.com/KGK2frmqvB
— ほちょこ (@e_hocho) September 8, 2024
少し歩けばみなとみらい地区に到着
BUNTAIはもともと立地していた施設の建て替えなので周辺の利便性が高いのも頷けます。Kアリーナは周辺自体が開発区域なので、非常に近代的で洗練された街設計ですがライブ前のちょっとした買い物や休憩などの利便性にやや不安があるのがBUNTAIとの決定的な違いかなという印象は受けました。ただ、Kアリーナは音響重視の施設なので、理想的な音楽体験をするならBUNTAIよりはKアリーナの方が期待できるかと思います。
「横浜文化体育館」は、1962年に横浜開港100年祭の記念事業として開館しました。1964年に開催された東京オリンピックでは、バスケットボールやバレーボールの競技会場となったほか、アジア卓球選手権大会や国際ジュニア体操といった国際大会から、相撲やプロレス、ボクシングといった格闘技まで、幅広いスポーツ競技が行われ、スポーツゆかりの場所として大勢の人々に親しまれました。
東京オリンピックを2年後に控えた1962年(昭和37年)に横浜開港100年祭の記念事業として同年5月23日に開館した[1]。
ふと振り返るとこうして数千人の人間が同じ場所に集まって同じように何かを応援したり楽しんだりすることが普通になってきたことに感謝します。私もそれなりに年齢を重ねてきていろいろなことがありましたが、やはり世界規模のパンデミックに対しては通勤や飲み会や集まりが苦手な引きこもり気味の夜型陰キャの私としてはいったんの終息に至るまで楽観視していたものの、いつまでも友達に会えなかったり気まぐれに繁華街に遊びに行ったりすることが許されない状態がいつまでも続くのも精神衛生的に良くはなかったと思います。特に東京ディズニーリゾート全体が無期休園状態になったのは衝撃的でした。
高度経済成長期(1955年~1974年頃)に多くの施設やランドマークが建設されたとすると(いわゆる1964年東京オリンピックのレガシー=遺産や伝統などとのこと)、2020年(開催は2021年)に2回目の東京五輪を迎えた現代では建物の老朽化や時代の変遷などに伴い取り壊しや改築などの転換期に入っています。南海トラフ巨大地震や首都直下型地震や果ては富士山大噴火など自然災害に対する備えがより急務になっている昨今、できれば遺しておいてほしい歴史や思い出のある建造物でも立地や状態などによってはまるっと建て替えるしかないものもあるかと思います。昭和終期から平成初期の雰囲気が街から徐々に消え去っていく様子をただ見ているだけしかないのもちょっと寂しく感じる時もありますが、これからを生きるひとたちの人命と安全が最優先なので受け入れております。
施設自体は綺麗に建て替わりましたが昭和の時代から多くの実績を持つ歴史ある体育館です。これからもたくさんのアスリートやアーティストの目標であり続け、それを応援するひとびとの思い出を積み上げて街の代表的なランドマークとして存在感を放ち続けていってほしいです。
参考引用:
横浜BUNTAI(https://yokohama-buntai.jp/)2024.9.16
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』横浜文化体育館(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E6%96%87%E5%8C%96%E4%BD%93%E8%82%B2%E9%A4%A8)2024.9.16
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