【体験談】寸借詐欺に注意せよ!!!

2021年2月24日 

踊る大捜査線のサブタイトルで始まってしまいましたが実際に『寸借詐欺』の被害に遭った(遭いかけた)私の心からの叫びでございます。

寸借詐欺(すんしゃくさぎ)とは、代表的な詐欺のひとつで、人の善意につけこみ小額の現金を借りるふりをして、騙し取る行為を指す。

フリー百科事典『Wikipedia』より

今はコロナ禍ということもあり見ず知らずの方から突然不用意に声をかけられたらもう即時「OUT」といった感じではありますので、実際に接触してくるタイプの詐欺は減少しているものと信じたい。だがしかし、この世の中にはあの手この手を使って誰かをだまくらかすことで金銭をむしり取るヤカラが必ずおります。心の隙間につけこんでくる犯罪には気を付けましょう。

ちなみに新宿歌舞伎町では「客引き」に加えて「お香やアロマと称して危険ドラッグを売る」犯罪があるそうなので気を付けましょう。物騒すぎる。

事件発生当時の状況

私は当時とあるお正月の三が日にとある繁華街におりました。お腹が空いたのでおしゃれなカフェ…ではなく、付近のコンビニでスナックを買って道端で適当に食べていました。お行儀が悪くてすみません。当然三が日ということで周囲は初詣や初売セール目当てにいろんなひとでごった返しておりました。まだコロナ禍ではありませんでしたが社会全体の労働問題の動きとして時短営業も進んできた頃だったのもあってかさすがに夕方にもなってくるとひとの切れ目もできるようになりましたが、それでも多くの利用客が飲食店や小売店を出入りして賑わいは大層なものでした。

今日もどこかで…

知らないおじさんがあらわれた!

私がスマホをいじりながらもさもさと食べていると横からスッと知らないおじさんが話しかけてきました。私が警戒心がなさすぎたのか、おじさんが忍びの者の如くスライドしてきたのかは覚えていませんが、妙に自然に私のテリトリーに入ってきたのは覚えています。

おじさんはかなりの低姿勢で正直「なんか普通のひと」くらいにしか見えませんでした。だいたい繁華街で知らないひとに話しかけられると私の場合は占いなんかがほとんどなのですが(「手相を見せてください」だけでなく「おでこが光ってなんちゃらの相が出ている」など)てっきり道でも聞かれるのかと思いおじさんの問いかけに耳を傾けてしまったのです。

するとおじさんは手始めに新年ということで世間話っぽい論調から始めたのですが何のことはない。要は財布をなくしてお金がないから貸してほしいと言うのです。「見ず知らずの人にこんなことをお願いするのは本当に恥ずかしいんですけれど…」を連発していましたが要は「金を貸してくれ」ということ。さて、普通の感性の持ち主なら見知らぬおっさんからいきなり金を出せと言われたら逃げるか断るかですね。しかしおじさんが後に「プロの寸借詐欺師」とわかる巧妙な技術があるのです。

清潔感に騙されるな

まずは清潔感物腰柔らかな接し方。営業マン向きですね。ここであからさまに怪しい人物であれば答えは即断でノーです。おそらく話しかけられた時点で事案を感じて逃げるひとも多いと思います。普通なら話なんて聞きません。つまり「こいつなら騙せるだろう」という鼻が利く厄介なスキルも持っているということ。

口車に乗せられるな

そしてまあまあありそうな段階を踏んだ話。いきなり金を貸せと言われれば面食らうのが当然ですが、今日はこんなことがあってこんなことをしたらこんなことになって帰りの交通費がなくなったという起承転結が何故かはっきりしているのでつい「それは理にかなってますね」と納得させられてしまう。もちろん後から冷静になって考えれば言葉巧みなおっさんがそんな凡ミスをするはずがないと気付く。

少額から要求するのも立派な手口

さすがにいきなり財布からお金も出せませんし怪しいとは思いながらも「いくら必要なのですか」と聞くと最初は少額を提案してきます。でもこちらがいろいろ話を聞いている内に明らかに5000円以上はないと厳しいのでは…という状況下に置かれていることにこちらが察します。そしてついあほな親切心??から「これくらいないと厳しいですよ」などと言おうものなら「じゃあそれで」と自ら貸し付ける金額を釣り上げる結果になってしまうという理不尽さ。もちろん無利子無担保。某フリマアプリで値下げ交渉前提で高額に設定するものと逆パターンですね。本当に金銭が絡んだ時の人間心理は興味深いです。悲しい。

考えられ得る質問には全て準備済み

そして言い訳の引き出しが多すぎる。こちらとしては知らないおっさんにそんな高額は貸したくないので「向こうに交番がありますよ」とか「知り合いに連絡したらどうですか」とかいうわけです。すると「交番には行ったけど取り合ってくれないんです」とか「携帯も財布も一緒になくしてしまって連絡が取れないんです」などとのたまう。

いちばんは「善意につけこむ」ところ

そして「無視はされていない」という印象を与えてしまうとおっさんは徐々に追い詰めてきます。携帯番号とメールアドレスと氏名などの個人情報を自ら開示して「絶対にお返しします」と言います。もちろん貸してしまえば大半が返ってきません。ここで既に30分近く知らないおっさんと押し問答しているのですが、とうとう私の財布が火を噴いてしまいます。さて、心の内で怪しいと思っていながらもなぜ新年早々知らないおっさんにお金を貸してしまったのか

それは即ち新年早々」だったからです。どうやら年末年始、特に年始は初詣やセールなどの関係で基本的に現金を持ち歩いているひとが多く、また「新年早々困っているひとを見過ごせないだろう」という良心につけこんでいる…という記事をどこかで見ました。キャッシュレス決済が進んでいる今でしたら全て非接触型カードやスマホなどで済んでしまうので現金自体を持ち合わせていないというひとも多いでしょうね。

貸したけどスマホで即110番通報

結果的に私から見事お金を奪取することに成功したおじさんは不自然な程にそそくさとその場を後にするのですが、私はすぐさま110番。ちょっと圧の強い女性オペレーターの方に説明すると近くにいる警察官を現場に向かわせますとのことで待つこと数分。警視庁ほにゃらら署の若い男性警官の方が数名やってきて私は都内の有名な繁華街のド真ん中で職質さながら囲まれて事情聴取を受けることになりましたが、被害者ということだからか優しい対応でした。そうでないと泣きます。

急に無性におじさんに腹が立ってきた私は「5分前くらいに向こうに行きました!!」と警察官に訴えると無線を使ったりしてガチで捕まえようとしている感があって頼もしかったのも覚えています。まさしく「わぁ、おまわりさんだ」という羨望のまなざし。そこでいちばん驚いたのが、それからしばらくして刑事の方が1名現れたのですが年始ということもあり通常??の刑事さんとはちょっと違う風体のデカが直々にお目見えするという不測の事態に。

(恰幅の良いベテラン刑事)
おお、おつかれさん。

お疲れ様ッス!!(一斉に会釈)

あぁ、どうもすいませんネ。今日は担当の者が非番で私が出ているもので…普段は違う担当なんですがね。

その手のドラマやゲームが好きなひとにはすぐわかるかと思いますが、組織犯罪対策部のいわゆる四課(マル暴)の方で常日頃からリアル龍が如くの世界で闘っていらっしゃるであろう、健全な一般市民からしたら結構ガチめな犯罪に精通しているイメージ。犯罪に大きいも小さいもない(踊る大捜査線大好き)んですが、正直出で立ちがもう完全にそれでした。でも不思議と恐いというよりはかっこいい。あんなにかっこよく冬のジャンパーを着こなせる人は冴島(SEGA『龍が如く』に出てくる極道のひと)以外にいないと思っていました。

実際に頂戴した名刺
隠してはいますがダメだったらすぐ消します

相手の電話番号を知らされていたのでそれを伝えると警察の電話でバチバチにかけていましたが繋がりはするものの応答なし。仮に繋がっても本当に困ってるだけでしたとなれば事件性はなかったということになるそうなのですが、あまりにも不自然なのでこりゃやられたな。ということになりました。

どうする被害届

ここで刑事さんに教わったのはこのまま返金されれば個人間のやり取りだったということで警察が介入する理由はなくなるそうですが、音信不通が続き相手に返金する意思がないと判断できる場合には被害届が出せるとのこと。しかし、被害届の提出というのは紙ペラ1枚出してハイおしまいではなく、当日着ていた服装を完全再現してほぼ1日中警察署でデモンストレーションしながら調書を取るということでなかなかパーソナルだったりプライバシーだったりというところにも踏み込んでくる(いかざるを得ない)ので面倒だったり何よりも精神的苦痛を感じたりして煩わしいと思う被害者も多いらしいんですね。なので「被害届を出すならもちろん反対もしないし協力しますが、覚悟だけはした方がいいです」というようなことは言われて名刺をもらいました。また、この手の騙しは大抵お金は戻ってこないので、勉強料だと割り切るしかない場合がほとんどだそうです。要するに泣き寝入り

年始早々の繁華街に警察官が続々と駆け付ける事態に

四課仕込みの鬼電により私が教えてしまったメールアドレス(半分捨てアド)に「お返しします」という返信だけがきましたが、どうしても電話には出ていただけませんでした。

結局本当に詐欺師なのか単に困っていたひとなのかという判断が難しいゾーンに入ってしまい、しばし様子見となりましたが私が食い下がったことにより局留めで返金されました。腹が立ったのは断りの一筆もなければクシャクシャの汚い紙幣、そして記載されていた住所は完全なるデタラメ。ここまでくると明らかに詐欺なのですが私の場合は実質全額返金されたので被害としてはナシ。接触してきた時に「金を貸してくれ」と言われたこと以外は何もされていないので(触ってくる、強奪する、凶器で脅す、その他嫌がらせ行為など)客観的には知らないおじさんと世間話の末にお金を貸してまるまる返ってきたという結末により被害届を出す理由がなくなってしまい、返ってきたのが嬉しい反面ちょっと悔しい。

別の管轄所からTEL

それから半年後くらいに都内の別の管轄の警察署から電話がかかってきて本当にびっくりしました。私ったら何か悪いことしたかしら…と恐る恐る折り返すと、どうやら都内の別の管轄内で似たような被害届が出されたそうで私が110番した時の報告と内容が酷似していたということにより当時の状況を具体的に確認するためにかけましたという話。ここで日本の警察の本気を感じましたね。さすがに勝手に個人情報を使うなよとは思いませんでしたが「お前を見ているぞ」(シュタゲも大好き)と言われているような不思議な感覚とその情報網に感動すら覚えてしまう。

おかねだいじに

というわけで、少額だから…という金銭感覚と間違えた良心により知らないおじさんにお金を貸しがちな方。そのおじさんは残念ながら詐欺師です。本当に困っていたのなら交番に行ってもらいましょう。それを渋るようなら毅然と断らないと貴重なお金を騙し取られてしまいます。少額であろうとお金はお金、人情や善意を利用して奪い取るのは立派な犯罪です。しかもどうやら狙われて実際に騙し取られてしまったのは女性が多いらしいというのがまた腹が立ちます。そこは気前の良さそうな強面の男性とかをあえて狙って数千円と言わず万単位で借りてみてほしいものです。弱者というか女性からちまちま奪い取るのがやどりぎのタネ(ポケモンの技)みたいでいやしいですね。

見ず知らずのひとにお金を貸すこと自体も言語道断なのですが、見知った仲でも金の切れ目が縁の切れ目。金銭の貸借というのは返済されれば犯罪には当たらないそうですが(贈与は金額や関係性などにもよると思うのでちょっとわかりませんが)お互いの信用問題にも関わりますので何か起こった時にはいったん冷静になってよく考えましょう…と痛感しました。

犯罪は、犯罪です。

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