#旅行

観光客のいない東京タワーは切ない(昭和から平成そして令和ver.)

2020年9月28日 

またしても観光客が激減した切ない都内シリーズではありますが、私が行く時間帯がそもそも平日の夜だったりするので相応に賑わっていなくて当然だったりもしますが、ひとでひしめき合っていない分だけ過去の思い出と重ね合わせてしみじみと感じられることもあります。ということで今回は東京の超ランドマークでもある東京タワーです。

真下から見上げた東京タワー

外は既に夜と秋雨で真っ暗だったのと、館内は無暗に写真をバシャバシャ撮るのもはばかられたので(最近は「東京タワーが」とかではなく特に商品や店内は撮影禁止にしている施設が増えた気がします)ほとんど証拠はないのですがちょっと行かない間にかなり変わりました。

今回は御成門や芝公園などの都営地下鉄側からではなく逆側の東京メトロの神谷町方面から向かったのですが、時折小雨が降っていた割には(降っていたせいか)ライトアップがいつもより綺麗に見えた気がします。オレンジ色より白く鮮やかになった感じでした。東京タワーのライトアップは記念日やコラボなどで都度変わるので多分いちばんノーマルなライトアップを見たのかもしれません。

東京タワー
北東側を望むもあいにくの曇天(2010/8撮影)

入口前の広場にはちょっとしたビアガーデンができていましたが21時くらいには閉めていました。
入館してまず驚いたのが館内の内装がちょっとしたホテルの受付みたいになっていたことでした。めちゃくちゃ失礼ですが東京タワーのイメージといえば正直「昭和の小汚い」感じが逆に良かった訳です。そもそも昭和高度経済成長のシンボルみたいな立ち位置(1958年)でしたからそれもそのはずなのですが、本当にイマドキっぽくなりました。

以前は入ってすぐ左手に簡易的な小さいお土産屋さんがあって、右手にはファミマだったか小さなコンビニがあった気がしたのですがなくなっていました。展望台に行くひとはチケットを購入して綺麗なスタッフのお姉さんに案内されそのまま専用のエレベーターで上がるのですが『フットタウン』と呼ばれる3階建ての商業施設だけ行きたい人は横の階段からススっと上がればすぐに行けます。東京スカイツリーで言うソラマチみたいな感じです。昔は階段の付近に「4D零」なるホラゲーの機体があったのですが今は多分撤去されています。私はプレビューでリタイアしましたが意外と小さいおこさまにも人気でした。

和風ホラーアトラクション『4D零』

www.tecmo.co.jp/special/zero4d.htm

キティちゃんやドラえもんなどの日本のキャラクターがコラボした東京限定グッズや、いかにもな東京土産が欲しい人は2階に行きましょう。3階にはオフィシャルショップがあり、今でも東京タワーの模型や謎のキーホルダーがたくさん売っていて「あ、そこの需要は変わらないんだ」と普通に呟いてしまいました。

加えて施設内にある『マザー牧場カフェ』のアイスがめちゃ美味しいです。都内では東京ドームシティと合わせて2店舗しかないので意外とレアです。なんでマザー牧場??と思ったら東京タワーの主要株主でした。たまにテレビで紹介されたりしてましたが東京タワーパフェがあります。東京タワーの1/1000(33.3cm??)の大きさで税込800円でした。

マザー牧場CAFÉ 東京タワー店

www.motherfarm.co.jp/gourmet/cafe/detail.php?CN=293189
マザー牧場カフェ
東京タワー店のメニュー

学生の頃は館内の小さなフードコートっぽいスペースで教科書やノート広げて勝手に勉強場所にしたりもしてみましたが、まずおこさまが多いのと当時は多国籍言語が飛び交い全然集中できないので勉強場所としては不向きでした。というか迷惑なので目的外で占拠するのはやめましょう。すみませんでした。ちなみに車が入っていく道の脇にある『マリオンクレープ』は健在でした。

東京タワー
真下には増上寺を囲むように芝公園が
東京湾にはレインボーブリッジ(2010/8撮影)

そもそも施設内のお土産屋さんといえば浅草の仲見世みたいな感じで昭和感満載の小さいお店がごちゃっとしていたと思うのですが、これまた何年か前に屋内の商業施設を一新するタイミングで一掃されるのではないかという懸念が出た記憶があります。今現在では『東京おみやげたうん』として区画が残っています。外国人観光客や修学旅行生が歓喜するようなお土産が取り揃えてあるのが特徴です。正直なところ幼少期の感性ならまだしも今となってはここで何かを買うことは多分ほとんどありませんが、いよいよここがなくなったら個人的には謎の危機感と喪失感が募ります。自分勝手ですみません。

他にも私が幼少の頃は蝋人形館やトリックアート館や水族館などもあったのですが、とうになくなってしまいました。

東京タワー
夜の外階段はこんな感じです(2010/8撮影)

さて、普通にびっくりしたのは北極のイーヌがいなくなっちゃったことです。ほとんどお店が閉まった夜でも写真を撮ったりまったりしている若いひとが多かったので跡地の写真は撮れませんでしたが、これは結構ショックでした。今ではかつて銅像があった場所は東京タワーを背後に撮れるインスタスポットと化している模様。

さて、北極のイーヌとは。昔は芝公園側から上り坂を経由して行くと東京タワーのすぐふもとのところに犬たちの銅像がありました。これは第一次南極観測隊の樺太犬13頭と奇跡の生還を果たしたタロ・ジロを合わせた15頭の犬たちの慰霊を込めて日本動物愛護協会が東京タワーの開業時に併せて建造したものとのこと。渋谷の駅前で有名な忠犬ハチ公像と同じ人物が手掛けた由緒正しき銅像でした。そもそも何ゆえ東京タワーの敷地内にあったのかあまり疑問に持っていませんでしたが、渋谷のハチ公と同じような愛着や親近感みたいなものは持っていました。

が、2013年に立川市にある国立極地研究所に移転されていました。潰されたわけではなかったのでほっとしましたがなぜ急に移転になったのか調べてみたところ、五輪招致が絡んでいるのではないかなどの情報もあり移転当時は署名運動が起こるなどの騒動になっていたようですが(私は全く知りませんでした)結局もともと施設内整備などの事情もあり既にお引越し完了とのこと。個人的には東京タワーといえば犬の銅像という思い出があったので先日いないのを発見した時はかなりびっくりしましたが、こうなってしまった今では五輪云々はよくわからないものの壊されてしまったわけではないのならひと安心です。

東京タワー
東京タワー
150mまでは約600段(2010/8撮影)

最近は展望台には行ってはいないのですが、かなり昔は誕生日だか誕生月に行くといろいろ特典があったので行ったこともありました。例えば大展望台にあるカフェのケーキ??が1個無料でもらえたり、綺麗な誕生日用のポストカードをもらえたりと至れり尽くせりで貧乏性の私は内心めちゃくちゃ喜んでいた記憶があります。
と思いましたら今でもいろいろサービスが充実していましたのでお誕生日が近い方は是非に。

今でも展望台にもお土産屋や軽食屋(もといメインデッキの展望カフェ)はあります。ただ150mの展望台だと正直「うーん(違和感)」と感じます。できたばかりの頃は東京タワー周辺にあんなに高いビルがズバズバ建ってなどいなかったので視界を遮るものなどなかったのですが、さすがに現代で150mだとほとんどビル群だらけでビルとビルの合間を縫って外を見る感じになります。

ちなみに割と見晴らしの良い東京都庁の展望室は202mかつ北と南で2つ展望室がある上に

展望室は、お越しいただいたみなさまに、眺望を楽しみながら東京や都政に対する理解と関心を深めていただく場です。

ということで無料。といいつつも室内にはがっつりお土産屋さんといちばん眺望の良いポジションに敷居高めのカフェが陣取っていたこともありタダほど高いものはないと思った過去はありました。

⇒参考までに都内の有名どころの展望台の高さと料金を比較

東京タワー
→150m
 1,200円
東京タワー
→150m&250m
 2,800円(予約)
 3,000円(当日)
東京スカイツリー
→350m
 平日:1,800円(予約)
 休日:2,000円(予約)
 平日:2,100円(当日)
 休日:2,300円(当日)
東京スカイツリー
→350m&450m
 平日:2,700円(予約)
 休日:3,000円(予約)
 平日:3,100円(当日)
 休日:3,400円(当日)
六本木ヒルズ展望台
→250m
 2020/11/11まで営業休止
東京都庁展望室
→202m
 無料

※全て大人料金

(2020/9現在)

東京タワーの真下には都立芝公園がありますが、10年くらい前は入れた小川(もみじ谷)が野生生物乱獲防止のために立入禁止になっていました。カラスくらいしかいなかったようにも思いましたがよくよく探せば都内では貴重な生物がいたのでしょうね。

話が逸れましたが333mを極限まで堪能するには250mの特別展望台(トップデッキ)をお勧めします。昔は150mの大展望台(メインデッキ)にいったん入ってからそこで更に上階の展望台のチケットを購入していた気がするのですが今は予約制になっている模様。入場まで数分~数時間待ちということも混雑時は割とざらだったので予約制の方が良いのかもしれませんね。が、634m(武蔵で覚えよう!!)の東京スカイツリーができたことによりあくまで「高さ」にこだわる場合にはちょっとしょぼい…。テレビやラジオなどの電波塔としての役割もほとんどスカイツリーに託されたので、じゃあ東京タワーいらなくない??という意見が出ない(出てるかもわかりませんが)のはさすがずっと東京の中心にそびえ立っている王者の風格です。

東京タワー
これぞ王者の風格

既に半世紀以上をもの間、東京の中心を眼下にマイナーチェンジとアップデートを繰り返している東京タワー。内装やテナントや全体的なデザインが変化するのは時間の流れの中では仕方のないことですが、いつまでも東京いちばんのシンボルとして我々の心の故郷であり拠り所でいてくれることでしょう。

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