片頭痛がひどすぎて脳神経科で頭部と頸部のMRIを撮った結果
結論から述べますと「所見なし」ということで今のところ私の脳みそはキレイキレイだそうです。
以前にも当ブログで何度か投稿していますが、数年前に子宮頸がん検診でチョコレート嚢胞(子宮内膜症)が発見され、更なる肥大化を抑制するため低用量ピルの継続的な服薬により月経を止めておりました。出血がなければ徐々に縮小するらしく、実際に先日受けた検査で「現状なら問題なし」という診断をいただき副作用を避けるためにもピルの服薬をやめました。やめたことによる女性ホルモンバランスの乱れもあったのか数ヶ月はなかなか地獄のような日々が続き、そのひとつが「片頭痛」です。
問診的には即精密検査
私の母も頭痛持ちだったらしいのでがっつり体質は遺伝していると思うのですが、特にピルをやめて生理周期がある程度安定するまでの間は2週間に1回は片頭痛(頭重)が、1ヶ月に1回にだいたい2~3日は頭を抱えて起きられないくらいのやばい痛みが生じてしまっていたので、さすがに近所の脳神経クリニック(頭痛外来)を受診しました。
市販のイブプロフェンやアセトアミノフェン、処方の痛み止めでも「効いている(痛みがなくなっている)」という感覚がほぼなくなってきてしまっていたので、もしや一般的な片頭痛とは違うのだろうか…と心配することがストレスになっていました。
頭部MRI(Magnetic Resonance Imaging)に挑戦
MRI自体は以前に腹部で撮ったことがあるので「あーあのうるさくて長いあれかぁ」と若干萎えながらも頭の謎を放置するのも怖いので準備して行きました。MRIは非常に強い磁力を伴うということで肩こり軽減の気休めに貼っていた湿布や花粉症対策のマスク(鼻あてのワイヤー部分)は危険なので外します。この時期ならではの盲点だったのが「ヒートテック素材」のインナーは磁気に反応してしまうらしく自宅で綿100%のインナーに着替えていきました。化粧もやけどの原因になるということで合法的にすっぴんで出られることに我歓喜。
どちらも体の断層画像を撮影する装置ですが、最も大きな違いは画像を得る手段です。CTでは“ X線”を使って画像を得るのに対し、MRIは大きな磁石による“ 強い磁場”とFMラジオに使われているような“電波”を使って画像を得ます。そのため、MRIは放射線による被ばくがなく、小児や健常な方も安心して検査を受けることができます。
例えるなら水道管やガス管工事でアスファルトをがっちがちに掘り返している工事中に隣で寝ている感覚に近い。頭部の場合は検査している時間は20分くらいだったかと思いますが、途中で「これくらいならいいだろう」と思って少し顎をぐにっとさせたら(顎関節症により顎がカクカクしている)技師のひとに「ちょっと頭動いちゃってるので頑張ってくださーい」と応援されました。腹部の時は胴体をベルトで巻かれて他は割と自由??だったような記憶があるので、頭部の方が妙な緊張感がありました。
MRI撮像時に大きな磁石の中にある傾斜磁場コイルに電流を流すと力が生じ、傾斜磁場コイルが振動します。 その振動エネルギーが磁石本体などに伝播することによって音が生じます。
10分くらい経ってから不協和音に耐えられなくなってきましたが、だんだんパターンがわかってきたのでリズムに合わせて「1、2、3、4、5…ビーッ!」とカウントすることで精神の安定を図ることになんとか成功しました。
特に閉所恐怖症のひとにはかなりのストレスになるので医師と看護士と技師とで①せまいよ②うるさいよというのは何回も確認はされますが、私はパニック症で心療内科の治療を受けていることはあらかじめ伝えていたので(そもそも先に提出するよう言われたおくすり手帳で即バレ)「我慢できなかったら無理すんな」的なノリで気楽に始まりました。
自分の脳を初めて見る&知る
昔は現像したでかいフィルムのようなものをシャッと謎の発光板に挿して説明されたものですが、今ではディスプレイで順を追って説明してくれるので患者にもわかりやすいです。自分の副鼻腔や脳の太い血管を見た時は、なぜか「私って生きてる!」という謎の実感に満たされました。他の臓器などと比べると頭の中を見る機会はほとんどなかったので「本当に脳みそってあるんだ」「ちゃんとからだと繋がっているんだ」という当たり前のことを再認識して感動すら覚えました。もちろんそれは検査結果に問題がなかったからでもあります。
強いて言うならば重度のストレートネックということで、本来であれば中心にくるはずの頭の重心が前傾していることによりそれを支える首や肩などの筋肉に負荷がかかってしまっている。ゆえに筋肉の強張りや肩こりによって片頭痛を誘発する可能性はおおいにあるそうで、日頃からパソコンやスマホとべったりな私には非常に耳が痛い指摘でありました。ストレートネックに関しては以前に整形外科で首のCTを撮った時にもそう言われたのですが、その時は私が首の痛みを訴えていたのでコルセットで様子をみることになりました。そして知らないうちになんか治ってました。痛みというものは本当によくわかりません。
痛み止めは服用のタイミングが難しい
心療内科でも脳神経科でもよく言われたのが、頭痛の痛み止めは痛くなってから飲んでも効果がないということ。痛いかも、痛くなりそうという絶妙なタイミングで服用しないと鎮痛作用が出ないそうです。専門的なことはわかりませんが、特に脳神経科で出された片頭痛用の処方薬の場合は「痛くなり始めてから30分以内に服用」しないとはっきりとした効き目が出ないようです。私の場合「頭重」と「頭痛」の違いがわからずにだらだらと放置していたら結局重度の片頭痛になるということもざらなので、この服薬指導に関しては「難しいな」というのが率直な感想でした。
MRIでの精密検査もあったので医療費は5,000円を普通に超えましたが、毎月頭を抱えるような痛みに悩まされていたので思い切って専門医に診てもらったのは精神的にも楽になり良かったです。
先にも述べましたがやはり持病的なものは親世代がどうか(=遺伝)というのもかなり重要なようです。私の母親もやはり頭痛持ちで悩まされていたそうですが、更年期を過ぎたあたりでほとんど痛むことはなくなったそうです。おそらく女性ホルモンバランスによる影響は大きいと思われるので、専門医やかかりつけの主治医(内科や婦人科や心療内科など)とよく相談して、受けた指導はできるだけ守りながら最終的には自分自身が痛みとうまく付き合っていく手段を導き出すしかなさそうです。
父の口癖は「痛いのは生きてる証拠」
でも限度はあるよね
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