#ビジネス

(働き方Part1)派遣社員という雇用形態のメリット&デメリットを考えてみる

2023年2月20日 

もはや自慢の域に達していると思って生きていますが(そう自分を鼓舞しないと悲しい)私はめちゃくちゃ仕事を転々をしています。接客業、清掃業、小売業、放送業、卸売業、ほとんどが事務職ですが、接客や清掃の経験も今の仕事に活きています。私自身の趣味嗜好のせいで応募する会社はほとんどがエンタメ系でしたが、好きなことを仕事にするのは楽しくてやりがいがあると同時に「仕事」ではあるので10代から20代の若い頃は知りたくなかった現実を知って夢を壊されることもありました。

私の中で"派遣社員"の何かを印象付けた作品

そんな私ですが「派遣社員」という初の雇用形態に挑戦。非正規雇用はいろいろ経験してきましたが、雇用主が実際に就業する会社ではなく派遣会社というのは実は経験がなく、ひさしぶりに若い頃の緊張を思い出しました。というわけで、せっかくなので派遣会社のメリットとデメリット(ネット上に同様の記事はたくさんあると思いますが)を一般的な意見というよりは個人的な観点から洗い出してみたいと思います。

派遣として働くメリット

まず、今まで私が職を転々としてきて思った「派遣社員として働くことのメリット」を頑張って捻り出してみました。

思い立ったら辞めやすいはず

本来は雇用形態問わず退職の権利はあるはずなのですが、ある程度新人研修や各部署挨拶などの予定が組まれてしまって「そろそろ本格的な戦力になるかな」と思われている頃に「辞めます」と言いづらいのが今の日本企業(海外の事情は知りませんが)。正社員でも中堅になって転職を考えても仕事が忙しすぎてなかなか転職活動に着手できないという現実もあると思います。

管理職側からすれば特に新卒採用だったりすると新人研修や実務教育などでそれなりに経費も時間も投資していることもあってか、フットワーク軽めに転職することに対して「最近の若者は」という態度を示すひともいるかもしれません。中小や零細など体力のない会社だといつ産休や育休に入るかわからない適齢期の女性を入社させることに消極的なのも残念ながら現実です。「石の上にも三年」「雨垂れ石を穿つ」的な風潮もありますが、正社員ならまだしも派遣社員の場合は有期雇用契約なので超長期的スパンで働く予定で雇用されてはいません。なので「これ以上ここで働いてもストレスの方がでかいな」とワークライフバランスの崩れを感じたら、派遣会社側にきちんと説明すればそこまで心象悪くサヨナラということにはならないと思いたいです。

そもそも毎日カリカリしたり心身の体調を崩してまで仕事をするのが本末転倒なので、ある種の勇気を振り絞って本当に辞めたいひとは雇用形態問わず辞めましょうというのが私の考え方です。

辞めたらお金に困るというのももっともな理由ですが、仮に何らかの病気に罹患した場合は医療費にがっつり持っていかれます。原因となった会社はもちろん補償などしてくれません。すぐに治る病気なら不幸中の幸いですが、精神的にやられてしまうまで追い詰められているのに「仕事だから」と我慢するのは絶対にやめましょう。

契約上の仕事ができていればOK

たまに「自発的に仕事を探せ」などと言いますが、派遣社員なら契約外の仕事をする必要はないはずなので自ら仕事を掘っていったり、ましてや派遣先の会社の成長に貢献するための改善業務などは積極的に務めるのも逆に違うと思います。むしろそれくらい責任が与えられた仕事や自分の意見が反映させられる仕事をしたい!!と感じるならば非正規雇用でも直接雇用か、やはり正社員として働く方が良いかもしれません。もし「これは私のできる範囲を越えてきているのでは」という仕事が降りてきたら派遣会社の営業担当に相談できますし、契約期間満了の際に更新しない旨を伝えておけば派遣会社や派遣先の企業も次の人材を押さえるのに動きやすくなる…はず??

あとはランチミーティングや飲み会などの謎会合に引っ張り出されることもない(≒頻度も少ない)でしょうし、社風的な点で断りづらくても「予定があるので」ときっぱり断れる環境にするのが然るべき姿だとは思います。私が以前に正社員として勤めていた会社では派遣社員の女性が飲み会に呼ばれセクハラされ泣いていました。ひどすぎる。

アルバイト等よりはちょっとだけ時給が高い

東京都の最低賃金は令和4年10月1日から1,072円になりました。900円台の時代にバイト経験のある私からすると「上がったなー」と一瞬騙されますが、昨今の数多なる値上げ祭りと照らし合わせると決して高くはありません。スーパーやコンビニのレジ(チェッカー)や駅構内の清掃など、よく求人の貼り紙を目にする仕事は最低時給ギリギリの線で募集をかけていることが多いので内心「けち」と思っています。

そういったお仕事と比べると派遣は時給が1,500~2,000円くらいの仕事が多いので(専門性の高い技術職であれば時給は上がります)、ちょっと高いです。社員登用や賞与などの機会はないので総合的に考慮すると時給だけに喰い付くのもどうなのだろうかという悩ましい点もあります。私の記憶では派遣労働者=スペシャリストで企業ですぐに用意できない専門性の高い人材を提供するという印象でしたが、昨今ではすっかり「時給の高いバイト」みたいな感じになっている気もします。

派遣として働くデメリット

メリットの中に既にデメリットが滲み出てない⁉と思った方、申し訳ありません。もしかしたら私には派遣という働き方が合わなかったのかもしれません。ご参考までに。

時給が高めとはいえ低所得

もともと正社員として働いていた会社は超貧乏だったので私が在籍していた期間に賞与が出たことは一度もありませんでした。経理側の「こんな状態で出せるわけない」という本音を聞いた時は、怒りや呆れというより「だよね」という状態の資金繰り状況でしたのであきらめる他なかったです。

同様に派遣社員には賞与や寸志といった収入がないので、時給が高くても正社員の収入には及びません。もちろん時給制なので祝休日や会社の休日が増えれば増えるほど自分は嬉しくても懐は寂しくなります。そのため時給1,500円から2,000円くらいが相場??と思われる派遣社員でも各種控除を含めると手取りとしては可処分所得がウハウハというほどでもありません。賞与分などは時給に盛り込まれているという話もありますが、年に2回どーん!と給料2ヶ月分(という会社の方が今は少ないかもしれませんが)と比べたら全く補える額ではありません。

短期間で割と多くを覚える必要も

派遣先の会社(自身の就業先)は派遣社員ひとりを派遣会社に依頼するのに毎月なかなかの人件費を支払っています。これは部署内の経理を担当していた育児中の先輩(私の中でのあだ名はママ)から聞いたり、実際に自分が経理総務として派遣会社からの請求書を処理する立場になった時に「ファッ!?」となった経験からなので、正直なところ派遣会社というものは結構ピンハネしています。実際に派遣社員に給与として支払われる額はそんなに…でも、派遣先が支払っている額=派遣元が請求している額は(社会保険等は派遣元と基本折半で負担ですが)すごいです。

そのためなのか否か、会社によっては即戦力+短期間ですぐに仕事を覚えてもらえるひとを重宝します。言い換えればこき使われます。どんなに派遣先で実績を上げたところで時給がぐいっと上がるわけでも同じ仕事量のまま正社員になれるわけでもないですし、ましてや業務改善などに加わってしまうと自身の知的財産まで奪われる可能性もあるので「ほどほどに」「適度に」仕事するのが吉です。

逆に頑張りすぎて下地を作ってしまうと後任の派遣社員さんが「これくらいできるよね」「前任のひとはできてたよ」という扱いを受けて却って仕事がしづらくなる可能性もあります。はっきり言って良い迷惑なのでバリバリィ!!に仕事がしたい場合には是非とも正社員や契約社員などで頑張りが認められる職場を目指してください(それが難しい世の中ではありますが)

派遣社員を管理している立場(派遣元や派遣先の立場)で逆に苦労している正社員からしたら「なぬ」と思われるかもしれませんが、立場が変わればこんなものです。

* * *

追記)数週間働いてみたら上述のメリット&デメリットが結構ひっくり返ってしまったので、別記事で改めて個人的意見をまとめたいと思います。

参考引用:
厚生労働省 東京労働局 > ニュース&トピックス > 報道発表資料 > 2022年度 > 東京都最低賃金は10月1日から時間額1,072円になります(https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/news_topics/houdou/20220930chinginka.html)2023.2.20

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