2021年の新成人の皆様に贈る言葉とは…??

2021年3月1日  2021年1月15日 

まずは何より、新成人の皆様おめでとうございます。成人式といっても強制ではなく任意ですのでガチ勢、エンジョイ勢、エアプ勢(??)とたくさんの方がいるでしょう。先日の「成人の日」に自治体での成人式に参加した方もいれば、延期になってしまった方、残念ながら中止となってしまった方など、たくさんの思いを抱えたまま成人の日シーズンを乗り越えている方が多いかと思います。

私が成人の時はちょうど長期的に体調を崩してしまっていたので、区から成人式の立派な招待状はいただいたのですが参加しませんでした。正直一緒に参加しようねと話を合わせている友達もいなかったので(悲しい)会場に行ったところでなぁというのもあり学校の文化祭を欠席する感覚で当日は普通に行かなかったのを覚えています。

それから数年後、私はこのウェブサイトとは別で現在はサービス終了しているかと思いますが無料ブログを割とこまめに更新していた時期があります。今と変わらず雑記でしたがYouTubeやTwitterなどのマルチメディアちっくなサービスがまだ始まって間もないかくらいの頃だったので、文字だけのシンプルなブログでした。

とある日、そこに「成人式には行かなかったけれど、せめて晴れ着を着て写真くらいは撮れば良かっただろうか」と書いたところ、当時ちょこちょこコメントをくれていた方が若い娘さんか息子さんを育てているくらいの年齢の女性だったらしく…

ハタチを過ぎてしまっても若いうちに晴れ着の写真を撮っておいた方が後々良かったと感じますよ。きっと親御さんも応援してくださると思います。

といった感じで文の向こうからも伝わってくるレベルでめちゃくちゃ優しいコメントを寄せてくださって「成人式には行かなかったけれど今からでも晴れ着の写真くらいなら遅くないかなぁ」と思っているうちに30代に突入してしまいました。もう晴れ着はいいのでウェディングドレスが着たいです!!

と、私のどうでもいい情報はさておき何が言いたかったというと…私も「成人式」や「成人の日の写真」について迷っている若者がいたら当時コメントをくださった女性と同じようなことを伝えたいかもしれないなと思いました。

成人式についてはこういった状況下なので先述した通りなかなか順調に慣行というわけにはいかないのは残念ながら受け入れていかないといけないのかもしれません。悲しみやそこから生まれる怒りは当然ですよね。一生に一度のことだと言われてここまで立派に育ってきたのにブッ潰されているわけですから面食らうのも仕方ありません。

私たちおっさんやおばさんがしてあげられることは若者を悪者にしたり犠牲にすることではないはず。人生の節目のひとつを切り取ってこれからの糧にしていくことが歓迎されない社会を当たり前にしてはならないとも思います。が、やはり「成人式」だけを特例としても良いのかと突き付けられると断言もできない。ただ自分たちの世代の頃と比べて諭すのは断じて論外。どの世代もさまざまな悲しみや苦しみを背負ってきましたが、それで若い世代にマウントを取るようなおとなに誰が憧れや希望を持つというのか。

自治体で執り行われる式を楽しみにしていたのに中止もしくは延期になってしまったひと、もともと興味がなかったので合法的に行かなくて済むと安心しているひと、そもそも他に外せない予定や諸般の理由で参加が難しいひとなど多くの新成人がいると思うので意見を一括りにするのもまた難しいことではあります。ただひとつ思ったのは今のおとなたちを新成人に「これが成人だ!」と見せるのは非常に酷で恥ずかしいことだなと。我々の教える背中、語る背中はボロボロです(少なくとも私は)

といった具合に既にいい歳の成人が今回の成人の日を契機にいろいろ考えていた訳ですがある日いつも通りスマホ片手にYouTubeを巡回していたところ、とある動画で声優さん(『銀魂』の「坂田銀時」役や『鬼滅の刃』の「悲鳴嶼行冥」役など多数の代表作で知られる杉田智和さん)が話していたことがとても腑に落ちたというか「あぁ、自分もこういうことを言いたかったのかもしれないな」と感じました。やはり話すことや伝えること、表現することが仕事の方は本当に上手です。

人が人に、社会が人に、世界が人に、今唐突に矛盾っていうものを渡してくるんですよ。その時に、より顕著になってきたなっていうのが個人的な印象で、みんなと同じにしなさいって言いながら、お前はお前の個性を出せって同時にくるんですよ。で、これが集まっちゃいけないって言ってるのに、集まって盛り上がらなきゃ何かが終わるとか、そういうのいっぱい目の当たりにしてきてるんですね。で、その中で自分の中のこう「好き」っていう感情を裏切らないで欲しいなっていうのがいちばんシンプルにできる不条理ってものを持たされた時への対抗策じゃないかと思っています。僕は鬼滅も美少女戦士も新世紀も、全部観たいですよ。出演作だからとかそうじゃないからって言って差なんて付けられないんですね。で、やっぱりその価値観を共有するなかでひとと同じであるってことで安心感になったりするんですけども、それって自分とひと、で自分と自分っていうのがあって、その時の向き合い方によってその価値観の安心感みたいなものっていうのが結構変わってくるんですよ。なので自分を裏切らないことです。好きでいいじゃないですか、ね、銀魂。

― 12/19「ジャンプフェスタ2021 ONLINE ジャンプスタジオ『銀魂』」でのコメントより

社会的動物として生まれてしまった以上「好き、だから何をしても良い」という訳ではもちろんありませんが、何かと窮屈になってしまった世の中で軸になるものがどんどんブレてきてしまっているのは確かでした。あとは学生時代が終わると「好き」だけじゃ「生活できない」というのを悲しいくらいに突き付けられるんですね。

私は大学で哲学を中心に専攻していたのですが、わかったことといえば「世界の問題や社会の構造はたった一個人の手によってどうにかできるものではない」ということでした。藤子・F・不二雄先生の漫画で『ミノタウロスの皿』(1995)という短編集があります。この中に「オヤジ・ロック」という短編があって、そこに「日本での普及率ってやつはなんでも50パーセントをこえると爆発的に上昇するんです。カラーテレビ然り高校進学率然り!」「だから売れてるとこさえ見せれば……」という台詞があります。1977年の短編なので2021年の現代に適用される理論かどうかはわかりませんが、昨今のさまざまなブームを考えるとあながち間違いでもなさそう。なのでもし現状を本格的に打破したいと思っても無理に外を変えようとは思わず(もちろん思っても良いのですが)まずは自分がどう生きていきたいのかという点に主軸を置いて向き合うのがいちばんだと思います。結局先のコメントの受け売りですが、私自身いろいろな学説をかじらせられた結果の先に行き着いたのは絶望しかありませんでした。哲学者は最終的に絶望するのが好きみたいです。そこで気が付いたのは「社会(他者)をどう善くするか」ばかり考えていたのではないかということで、真に考えなければならなかったのは「自分がどう善く生きるか」だったわけです。

こういったことを頭の中でぐちゃぐちゃねちねち考えているだけで全く言葉にまとめられなかった際に偶然動画を拝見した時には原点に立ち返るというかハッとさせられました。



というわけで今の私から新成人の皆様に言えることは「マナーを守って自分が好きな映画は観に行けそうだったら観に行こう」くらいです。

…と思っていた矢先に新世紀は公開自粛となりました

2021/3/1追記)
緊急事態宣言の段階的な解除を受けてか『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開日が3月8日に改めて決定しました!!古参としては公開日直後に観に行きたいくらいではありますが、ひとの出などを見て慎重に判断したいと思います。あとは正直なところ春は花粉症の方がつらいです。

引用:
藤子・F・不二雄[異色短編集]1『ミノタウロスの皿』小学館文庫, 1995, 17p


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