新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)で陽性者との接触が確認されました
スマホの方は下記よりダウンロードできます
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つい先日のこと。いつも通りさむいさむいと言いながらコタツに滑り込んで座椅子に腰掛けながらスマホをいじっていました。日曜日だったので「どこか行けるかな」なんて思いながら普段は滅多に開くことのない厚生労働省の『接触確認アプリ(通称ココアさん)』を起動してみたんですね。そうして出たのがいつもの画面。
そして「陽性者との接触を確認する」をタップして出た画面がこちら。
正直な感想としては「ついにきたかー!」という感じでした。東京都の陽性者数は増加の一途をたどってはいますがほとんど家から出ずにちまちま個人事業主を自称している私としては「そこまで危険性はないだろう」と心の奥底では思っていました。近所のスーパーや都心部の繁華街に通院の際にもビジネス街…と全く出かけないわけではないので可能性としてはゼロではないのですが、人間というのはどこかで「自分は大丈夫だろう」と思うもの。
😨😨😨#接触確認アプリ#COCOA pic.twitter.com/2C6vefEkz5
— ほちょこ (@e_hocho) December 13, 2020
発覚直後に不安でツイートするも顔面蒼白
そもそもCOCOAとはなんぞや??というと、厚生労働省が2020年6月19日にリリースしたスマホアプリです。正式名称は『新型コロナウイルス接触確認アプリ』。COCOAは「COVID-19 Contact Confirming Application」の略とのこと。テレビなどでも「利用者(ダウンロード数)が少ない」「陽性者登録数も少ない」と言って話題になっているあれです。
Bluetooth()を常にオンにしていないと機能しないということで面倒になり結局常時使用しなかったり(初期の私がそのパターン)、個人情報を抜かれるのではないかと懸念する方やスマホに慣れていない、所持していない高齢者の方が多いのか正直全く普及率が上がる気がしていません。また、アプリ自体のバグも散見されるようなのであくまで補助的な感覚も否めないのがちと残念。
ひとつ不思議なのは、私はBluetoothを常にオンにしていない※注ので厚生労働省の説明通りであればアプリが機能していたとは考えにくい。また、陽性者として登録された方もアプリを入れてBluetoothを常にオンにして…という奇跡が起こっていないと「ランダムな符号」の交換はできないはずなのでかなり疑問なのです。私は当日スマホのBluetoothをオンにしていた記憶はない、たまたまスマホのBluetoothをオンにしていた後の陽性者の方と「1メートル以内、15分以上接触した可能性」があるというのはかなりの確率なのではないかと驚いております。ただし、当日は電車に乗って某ビジネス街&繁華街に通院に出かけていたので接触の可能性はおおいにあったと思います。これで1日中家にいたのに…だったらアプリの機能を疑わざるを得ません。
注)コントロールセンターの設定と勘違いしていました。Androidは忘れましたがiPhoneの場合は設定画面から右下の画面のようにオンになっていれば問題ありませんでした。すみません。
私は65歳以上の母親とも暮らしているので、いちばん気になっていたのは母に感染させてしまうことでした。母自身も「コロナこわい」と言っていつもなら自ら行きたがる庭園や美術館などのささやかな楽しみも難しくなってしまったので気の毒だなとは思っていたのですが、こうなってしまうと「気にしすぎだよ」とも言えなくなってしまう。
前置きが長くなりましたが、結果的に私や母はコロナの症状は全くありませんでした。そもそも「陽性者との接触一覧」をタップしたところ、陽性者の方と接触したと通知されているのは既に3週間ほど前のこと。本来なら14日間以上の履歴は自動的に消去されるそうなのですが、アプリ側のバグでいつまでも出続ける模様。
「陽性者との接触確認 ○件」と表示された後、陽性者との接触から14日以上を経過しても元の画面に戻らない不具合が確認されています。プログラムを修正したアップデート版を配布するまでの間は、「陽性者との接触一覧」の画面で新たな接触が確認されていないかどうか、接触の日付をご確認ください。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
なお、陽性者との接触があった日付と件数については表示されていますが、他のご利用者との接触に関する符号(暗号)は接触の日から14日を経過すると削除されます。
―厚生労働省 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application 接触確認アプリ利用者向けQ&A
www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html
さて、自覚症状もないのでどうしようとは思いましたが一応「検査等の相談先を探す」という項目があったのでタップ。東京23区の場合は「東京都発熱相談センター COCOA専用ダイヤル」というのが24時間通じるそうなのでとりあえず電話。混んでるかなーと思いきやすぐに通じました。
あのぉ…接触確認アプリで陽性者との接触が確認されましたって通知が出ちゃったんですが…
はい、それでは…
ただ、あの…接触した日が今から3週間くらい前なんですが…
あ、それでしたら…体調などに変化はありますか?
いえ、特に発熱があるとか咳が出るとか味覚や嗅覚に異常があるとかはなくて…頭痛とか肩こりとか腰痛はあるんですけど…(←不安で情報量と口数が多くなっている)
それでしたら問題ありませんね、大丈夫です。
あの…65歳以上の母も一緒に暮らしていて、母も一応元気なんですが大丈夫ですかね。
あ、良かったです。それでしたらもう日数も経っているのと、症状がないのでしたら安心していただいて大丈夫ですよ!
あれ、ただ14日間経つと履歴は消去されるはずなので…申し訳ありません。ご心配ありませんよ。
よ、良かったです。
お互いにマスクを着用して、特に話すなどの接触をしていなければ同じ空間に15分間以上いても感染リスクは低いです。
ほ…そうなんですね。すみません、ありがとうございました。
はーい、どうぞお大事にしてください。
よく「PCR検査受けさせろよ!」みたいな押し問答が起きたとか起きないとかニュースで聞いていたので電話したところでどうなるのか不安でしたが、確かに3週間も経っている上に熱も咳もないのであれば考えられることとしては…
・そもそもアプリ側のバグによる間違い
・陽性者と接触はしたが感染していない
・感染していたが代表的な自覚症状はない(無症状)
仮に無症状だった場合は同居している高齢者の母が真っ先に犠牲になると思うのでピンピンしている様子を見るにおそらく「接触が確認されただけで感染していなかった」のでしょう。
正直その日はまるまるいろいろ考え込んでしまってとても出かける気分にはなれませんでした。
東京都発熱相談センターに電話したら既に3週間経ってるから大丈夫です‼︎とのこと。14日間経っても通知が消えないのはアプリのバグ。多分通院先の待合室か電車内の可能性が高い😟
— ほちょこ (@e_hocho) December 13, 2020
一応安全であることがわかってから友人にLINEで泣きついたりもしましたが、「流行ってる実感あんまりないよねー」と言っていた友達もさすがに「まじ?」という神妙な反応。みな本格的な寒波に向けて対策せねばと再認識しておりました。
ここから専門的??なお話
接触確認の方法としては2種類あります。ひとつは先に記載した厚生労働省がリリースしている「新型コロナウイルス感染症接触確認アプリ(COCOA)」、そしてもうひとつはiPhoneのみ??になりますが「接触確認」というiOSの新たな機能です。条件としてはiOSのバージョンが13.7以上であることです。12/18時点での最新バージョンは14.2なので最新にアップデートしている方には搭載されています。
COCOAに関するソースコードも「COVID-19 Contact-Confirming Application COCOA」および「COVID-19Radar」として『GitHub』に公開されているので確認することができます(前者と後者の違いはよくわかりません)が、もちろん専門的知識のない私にはちんぷんかんぷん。作者は「COVID-19 Reader Japan」。
ひとつ気になった点としてはiOSの「接触確認」ではどの程度の接触を「一定の接触」としているかがわからないということ。どうやら厚生労働省の方は「1メートル以内、15分以上」接触した方が陽性と登録した場合に通知するものなので、ここで差異が生じてしまうと若干混乱を招きます。現に私のCOCOAでは通知がないのにiOSの履歴では「一致」している識別子が「1」になっている日があるので、おそらくどこかで何かしらの接触があった方が後に陽性と発覚したためCOCOAを通して陽性者登録をしたのかもしれません。日本では陽性と発覚した場合には保健所が発行した「処理番号」を使用してCOCOAを通さないと登録ができないため、陽性者の方はCOCOAがないと自身のスマホがランダムに生成した符号と紐付けて登録することはできないようです。
自分でも何を言っているのか正直よくわからくなってきましたが、結論としてはCOCOAとiOSの通知と合わせて既にこの1ヶ月くらいの間で2回、陽性者の方と接触しているデータが記録されていることになります。
どういうことだ?と調べてみたところ「よくある質問」の回答欄に普通に記載されていました。
この表示は、1メートル以内で15分以上という判定基準よりも広範な、OSが検知したすべての陽性者との接触情報を表示しているものです。陽性者との1メートル以内・15分以上の近接があったかどうかは、接触確認アプリを開いてご確認ください。
―厚生労働省 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application 接触確認アプリ利用者向けQ&A
www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html
GitHubに公開されている「COVID-19 Radar」によると「10minutes, within 2meters」「5minutes, within 5meters」「5minutes, within 3meters」と割と細かくレコードされることが記載されています。そのうち「概ね1メートル以内の距離で15分以上の近接した状態」に関してのみCOCOAが通知することは厚生労働省のQ&Aに明記されています。
めちゃくちゃ正直に素人が不満を言うと、開発??によってモバイル端末に記録される接触の定義(the same place for a certain amount of time)が違いすぎて余計不安になるよ⁉ということです。しかしこればっかりは短時間だろうが長時間だろうが近距離だろうが遠距離だろうが感染するものはする!!しないものはしない!!と思うので仕方ないとは思いますが、せめてアプリとiOS側の情報は一致しているか、はっきり区別してくれていた方が助かるのになぁとは思いました。
やはり感染したり感染させたりはしたくないのでこうして何かしらの条件とシステムで通知してくれるのは初心に戻るというか頭を引っ叩かれているような感覚がしてありがたいですが、情報に振り回されて無駄に不安を煽られるだけなのも疲れたのも本音ではありました。
自分の行動ひとつで誰かの命(生活)を奪うのではないかという恐怖。まさに「生殺与奪の権を他人に握らせるな‼︎」という感覚。今まで注意してこなかった訳ではないですが身が引き締まる思いで考えを改めております。#接触確認アプリ #COCOA #コロナ #Covid_19
— ほちょこ (@e_hocho) December 13, 2020
* * *
追記)
12/15にCOCOAにアップデートが入りました。「感染可能期間に陽性者と接触した可能性のある方にのみ、通知するようアップデートしました。」とのこと。
2021/2/6追記)
2月に入ってAndroid版のCOCOAが機能していなかったという致命的な謎報道が。他にも政府→元請け→下請けの関係やお金の流れなどいつものパターンの問題が噴出し始めているので、一応ユーザーの私としては看過できません。プログラムなど難しいことはわかりませんが、せめてクリーンな仕事をしてほしいと切に願います。
参考:
厚生労働省 接触確認アプリ利用者向けQ&A(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html)2020.12.16
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